こんにちは僕ぽち丸。


友人が詐欺被害っぽいのを受けまして、相談されました。



とりあえず相談するなら俺じゃなくて警察とか消費者センターじゃね？と思いましたが、一応一生懸命聞いてあげました。


僕も数年前、当時流行の架空請求詐欺の電話が掛かってきたことがあります。
という訳で、今日はこのブログをご覧の皆様の注意喚起の意味も込めて、当時を思い出しながら書いてみようと思います。


話は、ある一本の電話から始まります。





足～もとに～絡み～つく～♪（着メロ：ルパン三世のテーマその2）



見慣れない番号だな。誰だろう？




ぽち丸「はい、もしもし？」

男「あ、どーもぉ！ぽち丸さんの携帯電話でよろしいですかぁ～？」

ぽ「はい、そうですが？」

男「私、株式会社ロードランナー（仮称）のコサカと申しますがぁ～？」

ぽ「はぁ…」

コサカ「えーっと、弊社が運営する出会い系サイトの利用料金がお支払いされてませんのでお電話さし上げたんですがぁ～？」




あー、あれか。これが今流行りの架空請求か！！ついに俺のとこにもきやがった。

次の瞬間、コサカの語尾をウザい感じで伸ばす話し方にイラっと来たのでほぼ無意識に終話ボタンを押してたぽち丸。




プツッ、ツー、ツー、ツー…

足～もとに～♪


ぽ「はい？」

コサカ「あら～、電波悪いですねぇ～大丈夫ですかぁ～？？」

うお、うっぜえ。掛けなおしてきやがった。

ぽ「えー、利用してないです」

コサカ「そう言われましてもぉ～弊社のコンピュータにしっかり記録が残ってますのでぇ～…」




また終話ボタンに指を掛けたぽち丸。しかし、その瞬間ふと魔がさしました。





あー、こいつおちょくってやろうｗ

それが、ぽち丸とコサカの2時間40分にも及ぶ死闘の始まりを告げるゴングだったのです。




ぽ「あー…」

コサカ「もしも～し？聞いてますかぁ？」

ぽ「…あー…」

コサカ「ねえ、聞いてる?返事くらいしてくださいよー」

ぽ「あぁ…あ、あ、あ…」

コサカ「聞いてるかって言ってんだよ！」



ぽ「あ、あ、あかぁぁああああん！！！！
シャブ切れたぁぁぁああああああああ！！！！！」


コサカ「はぁ！？おい、テメー聞いてんのか！！」

ぽ「シャブ…シャブ切れたぁぁあああ！！！！」

コサカ「うるせえ！いいから落ち着け！！」

ぽ「えー…？」

コサカ「アンタが使った12万6千円払えって言ってんだよ！！」

ぽ「えー？？」

コサカ「お金払うの！分かるか！？」

ぽ「えー…誰ー？？」

コサカ「出会い系サイトのコサカだ！あんたがウチで使った分の金を払えって言ってんの！」

ぽ「えー…誰？」

コサカ「だからコサカだって！！！」

ぽ「コサカ…？」

コサカ「そう！あんたが使った出会い系のコサカ！」

ぽ「コサカ…コサカ…誰ぇ？？」

コサカ「だぁあかぁあらぁああああ！！！アンタが使った出会い系ｎ…」
ぽ「あかぁぁああん!!!シャブ！！シャブ切れたぁぁあああ！！！！」


コサカ「うるせぇよ！テメーいい加減にしないと殺っちまうぞ！？殺すぞ？あぁん！？」

ぽ「えー…？」

コサカ「殺すぞっつってんだよ！！」

ぽ「…誰…？」

コサカ「誰じゃねーんだよ！！もう良い、殺す！お前殺すからな！お前の住所分かってんだよこっちはよ！！金払うか死ぬか今すぐ選べ！！」

ぽ「えー、殺す…？」

コサカ「そう、殺すんだよ！殺されたくなかったら金払えよ！！」

ぽ「殺す…？殺す…コロス…コサカ？？」

コサカ「そうだよコサカだよ！！んでおめーを殺すんだよ！！」

ぽ「コサカ…俺はコサカじゃ無いよー」

コサカ「コサカは俺だ！俺がテメーを殺すの！！」

ぽ「俺を殺す？…誰？？」

コサカ「あーもういい！もう黙れ！もうお前許さねーかｒ…」
ぽ「シャブ!!!シャブ切れたぁぁぁあああああ！！！」


コサカ「黙れよ！！今からお前んちにヤクザ行くから待っとけ！絶対殺してやんよ！！」

ぽ「ヤクザ…？」

コサカ「そうだよヤクザだよ！そんとき謝ってもしらねーからなテメー！！」

ぽ「ヤクザ…ヤク？ヤク！？」

コサカ「ヤクじゃねーよヤクザだよ！！（ちょっと泣きそうな声になりながら）もうホントどうでもいいから金払えよ！」

ぽ「金…？いくらー？？」

コサカ「12万だよ12万！！1万でも良いから払っとけ！そしたらヤクザやめといてやるから！！」

ぽ「1万…？」

コサカ「そうだよ！1万で良いから今から言う口座にすぐ振り込め！！」

ぽ「じゃあ、2パケ下さい…」

コサカ「シャブの話じゃねーよ！！！出会い系の料金の話だよ！！！」




ぽ「えー？誰？？」

コサカ「だから！コサカだよ！！！」



ぽ「そうじゃなくて…お前の後ろに居るの誰…？」

コサカ「（一瞬受話器から離れる気配がして）だッ、誰もいないじゃねえか！！！」
ぽ「あかぁああああんシャブ切れたぁぁあああああ！！！！！」



コサカ「ホントもう良いよお前！今からお前んち行くから！10分でつくからな！死んだぞテメー！！」


プツッ、ツー、ツー、ツー…



あ、こいつ電話切りやがった！！
つーか、「後ろにいるの誰？」とか言われてちょっとビビってるじゃねえか。中々カワイイ奴めｗ

かなりおちょくり甲斐のあるコサカに追撃する為にリダイヤルするぽち丸。



プルルルｒ…




コサカ「もしもし、こちら株式会社ロードら…」
ぽ「あかぁぁあああああんシャブ切れたぁぁあああああ！！！！」

コサカ「またオメ―か！いい加減にしろよ！！今から殺しに行ってやるから待ってろよ！！！」


プツッ、ツー、ツー、ツー・・・



また切りやがった！！なんてこらえ性の無い奴なんだ。しかし、いちいちぽち丸にツッコミを入れてきてるあたり、実はいい奴なんじゃね？と思えてしまうｗ
こりゃもう、もう一回掛けとくしかないっしょ☆



プルルルルｒ…



コサカ「もしもし…」

ぽ「…誰？？」

コサカ「コサカだよ！自分から掛けといて誰？じゃねーだろ！！」

ぽ「コサカ…？誰？？お兄ちゃん？」

コサカ「お兄ちゃんじゃねーよ！！」

ぽ「節子？…お兄ちゃん?節子？どっち？？…あかんでぇーおハジキやでぇー！！ビチビチやでぇー！！」

コサカ「もうホント金とか良いから！ヤクザも連れてかないから電話してくんな！！」

ぽ「ヤク…！？」

コサカ「ヤクじゃねーよヤクザだよ！！もう良いからほっとけよぉお！！」

ぽ「シャブ！！シャブ切れたぁぁあああああ！！」
ガチャッ、ツー、ツー、ツー・・・


あ、また切りやがったなコサカ！
という訳でもう一回掛けてみましたが、着信拒否されたようでつながりませんでしたｗ









こうして、ぽち丸とコサカの死闘は幕を閉じました。



あの戦いから4年が経ちます。コサカはこの世界のどこかで、今日もシャブ中の相手をしてるんでしょうか…

[2回]