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こんにちは僕ぽち丸。





IMG_6398.jpg


えー、突然ですけどもね。ぶり捌いたんですよぶり。寒ブリです。天然物ですよ奥さん。


何でこんな事になったのかつーと、友人が北海道に行ってまして、日ハムの優勝記念セールで安かったんだそうな。
てなわけで、一人暮らしの野郎4人でシェアしようぜ!って事になりましてね。

あいつなら燻製とか作ってるしブリぐらい捌けるだろ、多分。みたいなものっそいふわっとした理由で僕が捌く事になっちゃったわけです。



でまあ、何はともあれ



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記念撮影。
いやこれ、マジで重いから。8キロぐらいあるそうですよ。
正直なめてました。やった事ねえけど魚の1匹くらい余裕だろwwwとか思ってた。
まずキッチンに入らない。とんでもねえ誤算ですよ。



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さすがに上の格好だと前が見えない上に寒いので板前スタイルに着替えてレッツパーリィ。



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まな板だと思った?残念、ちゃぶ台でした!
このぶりを見てくれ、こいつをどう思う?

すごく・・・大きいです・・・



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生臭いのは承知してましたけど、実際匂ってみるとやっぱりえぐいですね。
キッチンのシンクでは小さすぎるので、風呂場で血抜きしたんですけど、どす黒い血がダバダバ出てきてB級ホラー映画さながらでしたよ。



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頑張ってカマを取ってるところ。
秋刀魚とかアジとか、そのぐらいの大きさの魚なら三枚おろしぐらい出来ますけれど、こんなでっかい魚なんて当然捌いた事がないのでYOUTUBEとか見まくりました。


ちなみに、ネットで調べたブリの捌き方講座によると、
1、エラぶたをてで開いてエラの下に包丁を差し込んで、あごの下までエラを切り離す(両側)
2、アナルから包丁を差し込んであごまで腹を掻っ捌く
3、エラを手でつかんでハラワタごと引きずり出す
4、腹の中洗う
5、胸ビレの付け根から斜めに切り込んでカマを切り離す(両側)
6、腹身と背身の境目(白い皮と黒い皮の中間にあるうっすら黄色いライン)に沿って切る
7、背骨に沿ってそぐように切り離す

これで五枚おろしができるそうな。


IMG_6438.jpg

まあ素人なので、切り口ぐちゃぐちゃになったり骨に引っかかったり大変でしたが何とか捌きました。



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つーわけでとりあえずは刺身で。
ぶりトロですよ。あーもう、何これ。こんな旨いブリ食った事ねえ!



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血合いの部分とかはブリしゃぶで。
てかね?これ成人男性4人で食べたんですよ。それも、かなりぶ厚く切ったんですけども。

でまあ、ネットでお取り寄せの値段調べてビックリ。天然ぶりしゃぶ4~5人前で8500円ですって。マジかよ。


IMG_6452.jpg

で、凄いなと思ったのがね。
さばいた直後に食った時は本気でこの世のものとは思えないレベルの旨さだったんですよ。
しかし、ブリしゃぶしながらしばらく時間たった奴を生で食うと、2時間くらいでもう生臭くなってんのね。

友人がこのぶりを買うときに「めんどくさいからワタ取って血抜きしといてくれ」って言ったら断られたらしいんですけれど、理由が良く分かりました。さすが漁師、良く分かってるんだなぁ。

あともちろんぶりカマも焼いたんですが、残念ながら写真を撮り忘れてました。残念。



0f34ee73.jpeg

翌日はぶりユッケ海鮮丼。あと切り身。

骨とか皮についた身をスプーンで丁寧にこそぎ落して、あと捌くときにぐちゃぐちゃになった断面とか刺身の切れっぱしとかを適当に乱切りしてタッパに入れて塩を混ぜて1日置いておくと、ドリップって血やら生臭い水分やらが混じった汁が出てきます。
ドリップを捨てたら、めんつゆ、みりん、酒、砂糖、ごま油、豆板醤、ゴマ、ネギ、大葉を混ぜたらユッケ完成。
分量とか全部適当なのでレシピとして成立して無い。

これをご飯にどさーっと乗っけて卵黄を落とせば最強。マジ最強。

鮭?いくら?かに?なにそれwwwwぶり最強だろwwwwwww
と本気で言いたくなるくらいのぶり無双。



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んで、その翌日は燻製にしました。
個人的な見解ですが、魚は脂が乗ってれば乗ってるほど燻製に合うと思うんですよ。
つまり、シャケ、サバ、サンマ、ほっけ、アジなどなど。青物なら特に良し。

当然ぶりもこの要件に該当します。まずいわけが無い。




しかしながら、楽しいときはあっという間に過ぎ去るもので。

とうとう昨日、ぶりを食べつくしてしまったんですよね。



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ついのすみかぶりフェスティバル、最後を飾るのは、ぶり燻製の焼きおにぎり出汁茶漬け。
もうね、名前がおいしいでしょ。現物はもっと旨いぜ。

名前の通り、おにぎりを表面パリッパリになるまでコンロで焼いて、ぶりの燻製ほぐしたやつをどさっと乗っけて、ネギとゴマぶち込んで、かつおだしとしょうゆをぶっ掛けただけ。なんかクックパッドに載ってそうだな。「絶品!かんたん焼きおにぎり出汁茶漬け!」とかって。お茶漬けのレシピとかどっかに需要あんのかよとか思いますけど。



ぶりとは全然関係無いんですけど、最近思うんですけどね。
クックパッドって便利なもんで、一人暮らししてる人は一度は見たことあると言っても過言ではないんですけれども、何かこう、たまに見ててイラっとするんですよね。
手や時間の掛かる料理や一般的でない食材を作る料理は作り方も必要だろうし、定番料理のアレンジなんかを紹介しあうというのは主婦にとっては重要な情報交換でしょう。難しい料理を意外なもので簡単に作ってしまう方法とか、まさにクックパッドの存在意義そのものであるとすら言えます。


でもね、この「ぶり燻製の焼きおにぎり出汁茶漬け」みたいな、こんなもんわざわざレシピ化するまでもねえだろ、何となく分かるんだから適当に作れよ。みたいな、そんなもんまでレシピにがあるのが納得いかねえ。

例えばですけど、もやし炒めってあるじゃないすか。こんなもん、作り方知らない人居ますかね?
知らないにしても、人生で1回でももやし炒め食った事があったら、普通に分かるじゃないですか。
油引いてもやし炒めて塩コショウで出来上がり!じゃないですか。そんなもんまでクックパッドにレシピ載せる必要あるか?って話なんです。

あまつさえ、ちょっとクックパッドでもやし炒めのレシピ見てきましたけどね。


豚肉(コマでもバラでもOK)200g
もやし1袋
ごま油小さじ1
すりおろしにんにく(チューブ可)小さじ1
塩・胡椒少々
[合わせ調味料]
●砂糖小さじ2
●酒大さじ1
●醤油大さじ1
●ウェイパー(なければ鶏がらスープの素)小さじ1

1豚肉は一口大に切り、モヤシは洗って水をよく切っておく。●の合わせ調味料を作りあらかじめ準備しておく。

2フライパンに油を敷きにんにくを投入。香りが出てきたら強火にして豚肉をさっと炒める。白くなってきたら塩こしょうする。

3すかさずもやしを投入しササッといためる。油がなじみ火が通ったら一気に合わせ調味料を入れる。

4合わせ調味量が全体に絡んだらお皿に盛りつけて出来上がり!あっという間にできちゃうよん♪

こんな事書いてやがるわけですよ。
いやまあ、これ自体はいいんだ。さっきも書いたけど、「もやし炒めと言う定番料理のアレンジ」と言う観点からは間違ってない。せやけども。

この料理のタイトルね、「簡単!豚もやし炒め!」って言うのですよ。
お前ナメてんのかと。ちょっとそこ座れお前。正座な。



いいか?お前、簡単ってタイトルつけたよな?つまり、簡単なんだな?普通に豚もやし炒め作るより簡単に出来るんだな、あぁ?
合わせ調味料て何やねんボケ。普通のもやし炒めの3倍ぐらい手間かかってるやないかい。
これで、料理のタイトルが「ちょっと手の込んだもやし炒め」とか「豚もやし炒め上級編」とかだったら納得いったよ。油しいてもやし炒めて塩こしょうするだけより難しいからな。
普通ののモヤシ炒めより簡単じゃないくせに簡単に簡単とか名乗るなボケが。


と、こう思うわけです。
何か、ちょっと「あーこのお茶漬けとかクックパッドありそうだなー」って思ってちょっと書いただけで、自分でもビックリするぐらいすらすらとクックパッドの悪口出てきて我ながら驚いてるんですけれど、マジでちょっと載せるレシピ絞ったほうがいいんじゃねえのかクックパッド。

とまあ、ぶりとは全く関係ないオチでぶりフェス終了。またやりたいなぁ。



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こんにちは僕ぽち丸。


最初に言っておくけど、大したオチも無ければ怖くも無い。




うちの会社の倉庫にね、出るんですよ。ユーレイ。




恨めしそうな女・・・




ではなく





苦しそうな血まみれの子供・・・





でもなく。












ビニール袋の幽霊。



なんだよビニール袋って!とうとうヤクのやりすぎでアタマがとろけちまったかマザーファッカー!とか白いランニングに金のネックレスしてヤンキースのベースボールキャップかぶった黒人にガムくちゃくちゃ噛みながら言われそうですけれど、まだ大丈夫です。中毒になってやめられないと言うけどそんなの嘘です。僕毎日吸ってますけど全然依存してませんし。





まあそれはともかくね、うちの会社にビニール袋の幽霊が出るんです。
倉庫で作業してると、視界の端に映るんですよね。
ビニール袋が風に吹かれてカサカサーって転がってるのにそっくりな何か。


で、ゴミか?と思って拾いに行くと何もない。


カサカサって音はしないし、そもそも窓開けてないから風が入るはずも無い。


でも、ビニール袋が風に吹かれる様子にソックリなんですよね。



面白いのが、うちの会社の人間ほとんど見てるし、倉庫に入ってくることのある取引先とか出入り業者とかもほとんど見てるんですよ。
しかしながら、それを直視した人は誰もおらず、視界の端をサっと横切るのを見るだけ。何か分かりませんが、ビニール袋っぽい何か。
だから本当にビニール袋の幽霊かどうかは分かりませんが、便宜上そう呼んでます。





そして、それを見た人には祟りが・・・









ありません。



見たからといって怖くもないし特に益も害も無いから誰も気にしない。
そんな不思議な幽霊。

そのうち捕まえてやる!と思ってはいるものの、気を抜いたときに出るし直視できないしで、何なんだか分かりません。
未確認生物なんだか幽霊なんだか、良く分かりませんがいつか捕獲してやろうと思います。
正体ってこれじゃない?とか、何か心当たりのある方は情報提供をお願いします。



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こんにちは僕ぽち丸。

気付いたら早いもので、もう10月も終わりですね。


秋です。秋真っ盛りです。そろそろ紅葉とかはじまっちゃったりして、秋が本気出し始める今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。



今日はちょっと、この秋について語りたい。ぶっちゃければ、一言物申したい。
はっきり言いますけれど、僕はこの秋という季節が嫌いです。何と言うかこう、大して仕事できないくせに重要なポストについてる無能役員みたいな、そんな苛立ちを感じずにはいられません。




秋と言えば、色々と定冠詞がつきますよね。
「食欲の秋」「運動の秋」「芸術の秋」「読書の秋」などなど。
しかしながらね、他の季節にはしっくり来る定冠詞ってほとんど無いわけですよ。何かありますか。正直、「キンチョーの夏」くらいしか思いつきませんよ。

そのくせ秋は4つ。ぱっと思いつくだけで4つも。なんてがめついんでしょうかこの子ったら。


大体ね、他の季節って、パっと思いつくイベントあるじゃないですか。

春といえば花見だったり、新学期や新生活と言った環境が一新するイメージですよね。
夏は海や花火、お祭りなんかあります。
冬はクリスマスや新年などなど、師匠も走り回るぐらい盛りだくさんなわけですよ。

そんな中で、例えば春は出会いの季節とか言われるとまあ、新生活が始まっていろいろな人と出会うんだな、って感じで納得できるわけですよね。つまり、何かイメージしやすいイベントと言う裏付けがあるわけでして。


それで、秋ですよ秋。
何なんですか秋って。何もイベント無いくせに何でこんなやたらと「~~の秋」って騒いでるんですかあなた達は。恥ずかしいと思わないんですか。


まあね、秋と言えば日本人の根源である米を始め、様々な農作物の収穫時期であり、冬眠前の動物が越冬準備を始めるために里に降りてきたり、食料を確保しにくい冬に向けて保存食を作り始めたり、まあそんな感じなので、「実りの秋」や「食欲の秋」と言うのはまだ分からんでも無いんです。


しかし、「運動」「芸術」「読書」テメーらはダメだ。
何もそれを裏付けるイベントが無い。

運動はまだ、学生たちは体育祭があったり、体育の日なんつーもんもあるんですけれど、実はこれって東京オリンピックが開催された日にちなんでるだけですからね。とっくに終わって、当時を知ってる人より知らない人の方が多くなってきた昨今、それを裏付けにするのは少々無茶が過ぎるってもんですよ。恒常的なイベントや季節時候が背景と言うわけでは全然無い。まるで戦争が終わって何度も何度も賠償や謝罪をしたにも拘らず未だにごちゃごちゃ言ってる人たちみたいじゃないですか。これでは認めるわけにはいきません。



そして何よりも問題なのは、裏付けに足るイベントごとなどが何も無いにも拘らずですよ?
「運動」→鍛錬
「読書」「芸術」→教養
「食欲」→健康
ってさ、もう立派な人間形成をするには秋が一番、むしろ秋意外必要ないぐらいの勢いでアピールしてるじゃないですか。もうお前ら秋だけ過ごしてればうまい事生きていけるんだよみたいな。

中道主義の僕としては、ぶっちゃけ何の取柄もない秋だけがこんなにフューチャーされるのが納得行かないのです。どれだけ厚かましいんだ秋。
運動だの読書で夜更かしだのしてる暇があるならさっさと寝て早く起きて稲を刈れ稲を。


いやもうほんと、芸術にいそしむのであれば、枯葉だのなんだので全体的に茶色っぽい秋よりも生命の喜び溢れ様々な色がこの世に生まれる春の方が向いてるし、運動するなら汗をかく事すら清清しい夏の方が、読書するなら寒くて外を出歩くのが困難な冬の方が向いてるってもんです。


どうですか。
何か知りませんが妻が死ぬ予知夢を見た挙句、秋の甘言に乗ってジェダイを殺害し、その後は坂を転がるようにクローントルーパーを率いてジェダイ聖堂を襲ってかつての師匠オビワンにも妻にも見放され、その後は完全に暗黒面に堕ちて秋の意のままに操られたとか、さもなくば元は普通のサラリーマンだったのにある日妻と子供を秋に無残に殺害され、それ以来秋への復讐を誓って仙人の下で修行に明け暮れ、秋に潰された右目に紫水晶を埋め込んで呪符やなんやを駆使して妖退治の旅をしながら秋を探しているとか、そんな裏設定があるんじゃないかってくらい一生懸命秋に対して憎しみを向けてる感じですけれども、秋がどれだけ肩書きばかり立派な有名無実の季節であるかと言う事がお分かりいただけたでしょうか。秋なんてろくなもんじゃない。


とは言え、なぜ僕がこれほどまで春夏秋冬のうち秋だけに固執して、下手したら工場に放火したりオリンピックでプラカードを掲げて出場停止処分にされそうなぐらいキチガイじみたバッシングを展開しているのか。

ここまで強迫観念めいた憎悪となると、これはもうトラウマだかなんだか、そういったメンタリティ的な原因があるような気がしてきます。





あれは、僕が幼稚園児の頃でした。
今でこそレスラーみたいな体型でむっちり豊満なナイスバディを持つこの僕ですが、当時は外で遊びまわるよりも室内で静かに本を読んでいることを好む、内気な少年でした。
誰に言っても信じてもらえませんがこれマジだからね。


ところが、両親はそんなひ弱な僕を心配したのか、元気に走り回る子供らしい子供になって欲しかったのか分かりませんが、とにかく外で遊ばせようと色々努力しておったわけですわ。


幼稚園とか小学生の頃って、真冬でも短パンとランニングの男の子って居たと思うんです。
僕はさすがに真冬までは強要されなかったものの、深秋までずっと短パンとランニング略して短ニングを着せられてたんですよね。

ところがもう、僕はといえばさっきも書いたとおり男の子とドッジボールするより女の子と室内でおままごとしてる方が好きな草食系男子でしたので、体ガリッガリのもやしっ子だったわけですよ。
それなのに短ニングなもんだから、そりゃもう秋の寒さから身を守る術が無いんですよねマジで。

自由時間はまだ室内に居ればいいんですけど、運動とか散歩の時間とかって外に出ざるを得ない時間があるんです。それがもう苦痛でしょうがない。

ガッチガチ震えながら「俺もうこのまま短ニングだったら死んじゃうよぉ!」とか思いまして、幼いながらも知恵を振り絞って色々と策を講じました。
思い出せる限りだと、運動場の隅の用具入れに隠れたり、落ち葉を拾い集めて布団みたいに中に潜り込んだりしてたんですが、その度に怒られ、また心配されました。

当時の僕は熱中症なんて言葉は知りませんが凍死と言う死に方は知っており、「暑くて死ぬ事は無いけど寒すぎたら死んじゃう!」と真剣に思ってましたので、そりゃもう死活問題だったわけですよ。

その結果、用具入れに隠れたまま寝ちゃって晩の8時ごろに目覚めて出て行ったら神隠し扱いされてて大騒ぎになってたとか、落ち葉の布団に潜り込んだは良いけど全く寒さを凌げなかった上に、奇行に走ったと思われたらしくて色んな大人にやたらといじめられてない?とか聞かれたんですけど、まあそれは今は関係ないのでおいといて。


ある日ね、相変わらず寒いし、短ニングだし、寒さを凌ごうと色々とやってみても全部裏目に出て怒られるし、相変わらずもやしだし、大人は「子供は風の子」とか意味分からない事言うし、運動すれば暑くなるとか言うけど走ったら風が来るじゃんバカなの?死ぬの?つかそもそも俺はとーちゃんとかーちゃんの子であって風の子じゃねえよボケ!とかこの世の理不尽を呪って、とうとう泣き出しちゃったんですよ。

寒い、ただひたすら寒い。
先生だって友達だってトレーナーの上にジャンパーとか着てる。なのに僕は短ニング。なにこれ。
そんなこんながどうしようもなく悲しくなって、ただひたすら泣いてたんですね。


「どうしたの?」
と声を掛けてくれた人が居ました。
名前は知らないけれど、多分年長組みの女の子。
「寒いのー!!」と泣く僕をよしよしと慰め、自分がつけていたマフラーを首にかけてくれました。


「寒くなくなるまで貸してあげる!」
そう優しく微笑んだ彼女は、僕にとっては女神様のように見えました。
ぶっちゃけ、首元だけ暖かくなったところで相変わらず短ニングですから、相変わらず寒い事は寒かったんですけれど、何故か泣き止んでしまいましてね。


多分、心が暖まったからだと思います。


結局、その子の方がお迎えが早くて、マフラーを借りっぱなしで帰ってしまいました。
そして翌日、マフラーを返すために彼女を探しましたが、どれだけ探しても彼女は見つかりませんでした。

その翌日も、その翌日も、彼女は居ません。
僕はマフラーを返せず、どうして良いか分からなくてまた泣きました。
マフラーを返したい。それ以上に、あの子に会いたい。話がしたい。

当時は自覚していなかったものの、今思えばこれが僕の初恋だったのかもしれません。


泣いていると先生が話しを聞いてくれました。
名前も知らない彼女の事を一生懸命説明し、マフラーを返したいと泣きながら訴えました。
泣きじゃくる幼稚園児の、全く要領を得なかったであろう説明を丁寧に聞いた先生は、あの子の名前を教えてくれました。



「その女の子はね、のぞみちゃんって言うの。でものぞみちゃんは3日前から風邪でお休みしてるよ」



のぞみちゃんが風邪を引いた。
きっとそれは僕にマフラーを貸しちゃったからだ。
その事実が、この世の何よりも悲しくて、僕は更に泣きました。


僕のせいだ。僕のせいだ。僕のせいだ。


自分のせいで他人が、それも好きになった女の子が病気になったと言う事実は、幼稚園児にとって大きすぎる罪悪感を植えつけるのに充分でした。


お父さんやお母さんに言ったらきっと怒られる。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
のぞみちゃんごめんなさい。会って謝りたい。僕が代わりに風邪を引きたい。


黙っている事に耐え切れなくなった僕は、祖父にこの事を話しました。
祖父は静かにうなずきながら僕の話を聞き、全て話し終わった後に優しく言いました。


「ぽち丸は、のぞみちゃんが好きなのかい?」
「うん…」
「のぞみちゃんが寒がっていて、ぽち丸が暖かい服を着ていたら、ぽち丸はどうするかい?」
「服貸してあげる…」
「それでぽち丸が風邪を引いたら、のぞみちゃんのせいだって怒る?」
「んーん。のぞみちゃんが風邪引かなくてよかったって思う」
「きっと、のぞみちゃんもそう思っているよ」

祖父は優しく微笑むと、カバンから袋を取り出しました。


「悲しくなくなるお薬だよ。ひとつは今食べなさい。もうひとつは、のぞみちゃんが元気になったときにマフラーを返すときにあげなさい」

そう言って、飴をふた粒くれたのです。


それは甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディをもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。

今では私がおじいちゃん。孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼もまた、特別な存在だからです。





なんて事は一切ないのですが、何故か秋が嫌いなんです。
僕がなんでこんなに秋が嫌いなのか誰か教えてください。あと孫の前に息子、の前に嫁ください。



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こんにちは僕ぽち丸。

前回の記事でうpしきれなかった写真をあげていくのです。



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出石にあった標識。
古いものって浪漫を感じますよね。


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出石の代名詞、時計台。
どんよりと曇っていたので、暗く仕上げる事で停滞した時間を表現しています。はい、後付けです。


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円山川。天気が悪かったので残念っちゃ残念ですが、山にかかる雲はきれいだったのでまあいいか。


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これでエンジェルハイロウがあれば完璧だったのになぁ、とか思ったり。



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気比の浜。風も強くてクソ寒い中、わんこは元気にびしょ濡れになって遊んでました。

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城崎温泉名物、温泉卵。
ただ温泉で茹でたゆで卵。旨い。気がする。みたいな代物。

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お参りですね。カップルの後姿って好きです。

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子供の後姿も好きです。
でも女の子はもーっと好きです。


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古き良きパチンコ屋。
ヤバイですね。よだれが出るほど好きですこういう建物。


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夕暮れ、柳、城崎。
ちょっと雰囲気勝ち狙いすぎて暗くしすぎたかなぁ。


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水面、反射、城崎。
意図がぶれてる失敗写真。


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二日目はやや曇ってたものの、晴れ間もあって快適。


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つーわけで玄武洞。
人口ではない六角形の石柱。自然の神秘ってすげえ。



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水っていいですよね。
何かこう、水場の写真って好き。



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映り込みだけでは何が何やら分かりませんけれど。


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ご覧くださいこのきれいな柱状節理。
昔の人はこれを良い長さで切り出して石材として利用していたそうな。


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玄武洞・青龍洞・白虎洞・朱雀洞なんつって、四聖獣の名前を冠した洞穴があるんですけれど、個人的には青龍洞推し。
水がね、美しい。


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てなわけで、城崎温泉と玄武洞でした。

兵庫県北部から京都・鳥取あたりまで、山陰ジオパークなんつって、日本のジオツーリズムの名所になってます。
自然環境やそれを背景にした文化・歴史に興味のある方には断然お勧め。



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こんにちは僕ぽち丸。


僕が旅に出ると言えば、けったいなB級スポットに一人でふらふら出かけて適当に野宿、みたいなイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、たまにはまともな場所に友達といってみようってなわけで、10月の3連休に友達と旅行に行ってきましてね。今日はそのお話。



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まずは出石にお立ち寄り。
かの有名な皿そば食いましたけれど、これがうまいのなんのって。

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ザッツ出石スタイル。圧巻ですよ。


その後、出石の城下町をぶらぶらしたかったんですけれども、実に残念なことに雨が降ってたので、早々に車に戻って城崎へ。




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宿に行く途中に気比の浜とやらに立ち寄り。天気は良くありませんが、やはり海は楽しいもんです。



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海にテンション上がるアラサーの図。
太平洋側に住む人間としては、山側が南で海側が北と言うのがいまいちピンときません。



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今回のお宿。
古き良き時代を髣髴とさせる、レトロなつくりです。
きれいで洗練されているわけではありませんが、それが良い。


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夕食前に街に繰り出してひとっ風呂浴びることに。
一瞬かに道楽かと思ったよ割とマジで。




IMG_6044.jpg

んでまあ、保養所には温泉無かったんで、外湯を巡ったんですけどね。
この写真はもちろん温泉ではなく浴衣のお姉ちゃんが撮りたかった。いえ嘘ですごめんなさい風景を撮ってたらたまたま入り込んだだけですホントです。


・・・でね、まあ、温泉は凄く気持ちよかったし、下駄のカランコロン言う音が町中に鳴り響いてて、何とも風情があったんですけれどもね。僕は非常に残念な気持ちと言うか、有体に言えば城崎に失望しました。失望したんです。実に残念な気持ちでいっぱいです。


何がってね、この写真見てくださいよ。
これまた風景を撮ったらたまたま人が写り込んじゃった写真なんですけどね。



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これですよ。
僕が何を言いたいか、良く分かると思います。

ええそうです、その通り。僕もあなたと全くの同意見です。間違えてる。根本的に間違えている。
今この文章を入力しながら、皆さんの怒りのボルテージがふつふつと沸き上がっているのを感じます。
しかしながら、あえてそれを言葉にします。


TPOと言う言葉があります。

Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)の頭文字をとった略称で、「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する和製英語です。

でまあ、先ほどの画像名ですけどね。城崎温泉です。温泉に浴衣です。いいですね風情があって。
なんて言うと思ったかこのビッチが!!!!!!

すみませんビッチは言い過ぎました。堪忍してください。テンションが上がりすぎたんです。反省してます。


いやね、確かに温泉=浴衣、この図式は正しい。
しかしながら、浴衣なら何でもいいのかというとそう言う訳ではないんですよ。

彼女たちが着ている浴衣と言うのは、いわゆる「外出用」の浴衣なわけでして、つまりそれを着ていくのは花火大会や夏祭りなど、お出掛けの時なのです。
温泉と言うのは、そういった外界と言いますか、浮世の垢を落とす場所ですので、いわゆる「よそ行き」の浴衣は許されないわけですよ。

もちろん、浴衣女子と言うのは僕も大好物です。しかしながら、温泉地というロケーションにおいては、華やかで美しい柄よりも、旅館の用意した浴衣を着用するのが正解なのです。

浴衣と言うのは言うまでもなく萌えですが、浴衣を着てればなんでもOKと言う簡単なものでは断じてありません。


彼女たちがやっている事は、「風情を理解して浴衣を着てる私って、粋でしょ?^^」とアピールしてる、いわゆる「粋がり」にしか見えないのです。
フォークでくるくると器用に巻いて音を立てないようにざる蕎麦を食べているような、そんな違和感を感じてならないわけですよ。




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さてさて、風呂を楽しんだ後は飯。
新鮮な海の幸盛り沢山の会席料理ですよ。


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新鮮すぎて鯛とかまだピクピク動いてましたからね。嘘だけど。
すいません誰も得しない嘘をつきましたけれど、普通に新鮮で美味しかったです。








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二日目は朝風呂はいって、帰る前に玄武洞へ。

「玄武洞は160万年前に起こった火山活動でマグマが山頂から流れ出して固まる時に、規則正しいきれいな割れ目をつくりだしたものです。6000年前波に洗 われて姿を現し、数知れない玄武岩が積み上げられて地下から地上へ、更に空へと続いています。トコロ天をグイと押し出して固めたように見える六角形の柱を 束ねたような不思議な美しさを見せ、国の天然記念物に指定されています。」
説明めんどくさいので玄武洞公園のHPから丸パクr・・・抜粋しました。




旅に出るといつも思うのですが、やっぱり自然景観て凄く良いなと。
写真を始めてから色々撮りましたけれど、やっぱり大自然の雄大な風景、時間や時期で生み出される神秘的な光景を撮る時が一番楽しいんです。あと女の子。
僕が撮りたいのは、静謐で荘厳な自然風景なんだと、今回で再認識できました。あと女の子。

というわけで、自然を根本的なテーマにしようかなと、そう思うわけです。






あと女の子。




次回は写真カテゴリで今回載せ切れなかった写真を上げていきます。オタノシミニ。あと女の子。



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