こんにちは僕ぽち丸。
またぽち丸が
浮浪者バックパッカーとして世界をスナフキンして回ってた頃の話。
ぽち丸、インドにいました。
無一文でした。
インド美女の甘い罠に掛かってスカンピンになったぽち丸。
ヌンチャクからなら逃げれます(
http://tsuinosumika.iku4.com/Entry/6/)が寝てる間に盗まれるとどうしようもない。
とりあえず聖地ベナレスは見ておこうと思い、
網棚まで人が乗る事で有名なインドの公共交通網の超絶ラッシュの
どさくさに紛れて無賃乗車したわけです。
どうやら列車がスピードを落として簡単に乗れるポイントがあるみたいですが、ぽち丸は当然知りません。
牛が線路を横切ってくれなかったら乗れなかったと思います。
インドはどこの街でも、歩いてると乞食をしてる子供が一斉に群がります。
風呂にもしばらく入ってない、どっからどう見てもホームレスなぽち丸も日本人と言うだけで足長おじさんに見えるんでしょうか。
でも、残念ながら逆さに振っても1ルピーも出てきません。
多分、お恵みをって言ってくる子供たちの方が僕より金持ってると思います。
ちなみにこの時、
どさくさに紛れて財布スられましたが悔しいどころか
ざまぁwwwwwって思いました。
大いなるガンジスを見ても、ざまぁと思っても腹は膨れません。
感動よりも腹が減っていたぽち丸。
畑からイモみたいなの盗んだり野犬を食おうとして逆に食われそうになったり日本人旅行者に土下座してご飯奢ってもらったり日本人旅行者だと思い込んで中国人旅行者に土下座したり日本人旅行者に土下座して「
またあなたですか・・・」って呆れられたりしました。
一番困ったのは水でした。
外国ではもちろん
生水を飲むのは厳禁なんですが、ミネラルウォーターを毎回買ってると結構な出費になるのです。重いし。
てなわけで、
火を通してりゃ大丈夫だろーと思ってたぽち丸は滞在中ずっと露店のチャイ屋で喉を潤してたわけです。
検尿みたいな紙コップに入って1杯あたり1円とか2円とかかなりリーズナブルだった事を覚えてます。
ただ、困った事にそのチャイ屋のオッサン、紙コップにチャイを入れ、
自分で味見してそのまま客に渡してくるんですよ。
せめてスプーンとか違う紙コップとか使おうよオッサン・・・
と言うわけで僕は
毎日オッサンと間接キスしてました。
金無いのに何でさっさと帰らなかったのかと言うと、
空港や大使館まで行く金もなかったから。
帰りの飛行機まで1週間ほどありましたが、
その頃ちょっと家庭内でゴタゴタがありまして、親を頼るわけにも行きませんでした。
空港にたどり着くためのタクシー代を稼ぐためにどっかに住み込みでバイトさせてもらおうか、それとも
超必殺奥義を使おうかと考えてたのです。
ちなみに、超必殺奥義とはそこらの酔っ払いとわざと大袈裟にケンカしておまわりさんに捕まり、
強制送還されると言う荒業です。
運賃などは日本に送還されてから外務省から事後請求(だったはず)なのでお金を気にする必要はありません。
ただし、その後しばらくインドに入国できなくなる(場合によっては日本から出国不可)ので1国につき1度だけの諸刃の剣。
素人にも玄人にもお勧めできない。
たまたま通りかかった高橋夫妻に助けていただかなければ
イングランドのフーリガンみたいになるところでした。
そんなこんなで高橋夫妻に助けられたぽち丸、いよいよ聖なるガンジスともベナレスともお別れです。
最終日の朝、最後にもう1度あのチャイ屋に行きました。
早朝だったので
14日間毎日欠かさず間接キスし続けていたチャイ屋のオッサンは仕込み中みたいでした。
オッサンがガンジス川のほうへ歩いていき、川からバケツに水をくみ上げました。
そのまま露店に戻ってくると、
そのバケツの水をいつも湯を沸かしてる寸胴鍋にぶち込みました。
Σ( д)=゜=゜
あのチャイ、ガンジス川の水やったんかい!!
清も濁も、
僧の沐浴も生ゴミも粗大ゴミも家庭ゴミも産業廃棄物も糞尿も無縁仏も全てが混然一体となって流れていく大いなるガンジスの水を毎日飲んでたわけです。
知らぬが仏、病は気からとは良く言ったもので、
それまで平気だったのにその晩からものすっごい水下痢に襲われました。
教訓:インドでは生水よりチャイの方が危険
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