こんにちは僕ぽち丸。
仕事でExcel使ってる人って結構沢山いると思うんですけれど、最近、Excelを騙す事に生きがいを感じてます。
エクセル騙すって何よ。とうとう頭イカれたか。そんな声が聞こえてきそうですけれども、ちょっと待って欲しい。僕の言い分も聞いて欲しい。
あのね、エクセルの予測変換ってあるじゃないですか。
表計算や表作成で同じ文字列を沢山使う事も多いので、最初の1文字入れたら同じ列にある違うセルの文字列が出てくるのね。
言葉にするとわけ分からなくていよいよアレな人っぽいんで画像で説明する事にしましょう。
あまり仕事の内容を詳細に書くと、vipで晒された挙句鬼女の皆様に職場から住所から色々特定されて電凸されまくった挙句職も家も何もかも失う事になりかねないのでたとえで説明しますけれど、例えば僕が男子トイレの小便器に貼ってある注意書きのキャッチコピーを考える職業の人だとするじゃないですか。
で、考え付いたキャッチコピーをクライアントに見せて検討するために、エクセルにまとめて一覧表を作成するわけですね。
でまあ、「もう一歩前へ。あなたはそんなに長くない」って書いて、次の行に別のコピーを書こうとして「も」って入力したらもう、
コレもんですよ。
どうですか。エクセルがドヤ顔しながら「1文字。たった1文字でお前の未来は分かる!」とかって地獄のミサワ的に言ってる姿が目に浮かぶようです。
大体ですね、この予測変換と言う機能は、実はとても恐ろしいものではないかと思えてしまうわけですよ。
20世紀最大の独裁者であるヒトラーと言うオッサンは、差別主義者で独裁的で、悪の象徴と言うイメージがありますが、同時に、非常に優れた政治的指導者でもあり、しばしば「予言」とも称されるほど卓越した先見の明を持っていました。
そのヒトラーが残した言葉に、こういうものがあります。
「大衆という名の無知な奴隷、永遠の未成年者集団。
永遠の未成年とは、大人になれない者のことだ。
無論、そんなものは、正常な社会では有り得ない。
そうなる背景には、甘やかされた異常な社会がある。
大人になれない親に、ペットのように育てられるため、
たとえ、年を取っても、大人に成り切れない、のである。」
「20世紀末から、21世紀始めの文明国では、
結婚をすることもなく、子供も生むこともなく、
一生の間、男以上の働きを見せる、女性が増える。
しかし、それは、女性の見かけの地位の向上と共に、
民族の衰退、ひいては、人類の破滅に導く罠である。」
まさに今の日本にぴったり合致すると言えるでしょう。
そんなヒトラーですが、こんな事も言っています。
「こうして、人類は、完全に、2つに分かれる。
天と地のように、進化か、退化か、選ばされる。
一方は、限りなく神に近いもの、神人に近づくが、
他方は、限りなく獣に近いもの、獣人に近づくのだ。
神人は、現在の人類の、数次元上の知と力を有する。
彼らは団結して地球を支配し、すべての危機や問題は、
彼ら、神人の知能と能力により、急速に解決されていく。
一方、獣人は、それに従って、生きるだけだ。
これは、ある意味、とても気楽な身分と言える。
戦争も気候も経済も、神人に制御されているため、
神人が許す限り、彼らは、多くのものを与えられる。
食物、住居、職業、娯楽、恋愛、時には、思想さえも。
機械人間は、支配されている事を、意識出来ない。
彼らは、自分で選択していると、思い込んでしまう。
しかし、実際は、家畜のように、神人に飼われている。」
何か書き方がいかにも中二病くさくてアレなんですけれども、まあ大体アレです。格差社会が進み、富める者はますます富んで世界の意思を決定付けるほどの財力や権力を持ち、持たざるものは自分でも知らないうちに完全に管理され支配される、わかりやすく言うと社畜みたいになると。そう言う事ですね。
でね、僕は最近思うのですけれど、高度情報化社会と言われてもう10年ほど経ってるんですけれど、パソコンにしろ携帯にしろ、テレビなどのマスコミにしろ、様々な情報が溢れてるわけですね。
しかし、入ってくる情報が多い一方で、それを考え、吟味して噛み砕いて理解すると言う機会が極端に減っているんではないかと思うのです。
ひとつの情報を消化する前に次の情報が入ってくる。
それが積み重なり、人々から「考える」「記憶する」と言う能力が欠如してくる。
次第に、思想や志操、思考も嗜好も志向も全てが誰かの受け売りだったり、誰かの意思によって無意識に決定付けられるようになり、ヒトラーの言う「機械人間」となるように仕向けられているような、そんな気がしてならないのです。
そこでこのエクセルの予測変換機能ですよ。
1文字入力したら、「1文字。たった1文字でお前の未来は分かる!」とかって地獄のミサワ風ドヤ顔をしやがるこいつは、まさしく便利な機能と言う振りをしながら、裏で僕たちの考える機会を奪って機械人間に仕立て上げようとしている、そんな悪魔の果実に思えて仕方ないのです。
いうまでも無く僕は人間です。
もう既に、何者かによる管理支配が始まっているのかもしれませんが、今この瞬間の僕は間違いなく自由意志を持った人間です。
おのれ、二極化社会の手先たるエクセルにこの俺の自由意志を奪われてなるものか!!
と言うわけで、僕とエクセルの壮絶な戦いが始まります。
予測変換を裏切ります。
すると、またある程度の文章が形成されると「ん?こうやろ?お前が入力したいの、これやろ?」とエクセルが悪魔のささやきをしてきます。ドヤ顔で。
そしてまたそれを裏切って
裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って裏切って最後にエクセルが黙るまでひたすら裏切り続ける。
途中まで同じ文章を入力し、いきなり違う文字を入れたときのエクセルの「え、続きこうじゃないの!?」と言う目に見えない焦りを感じた時は何物にも変えがたい愉悦を感じます。
そうして段々と続きの文字が分からなくなり、迷い、焦り、「こうきたから、次はこうだ。いや、こっちか?それとも別の…」と疑心暗鬼の思考の迷路にエクセルが陥った時。
もはやエクセルは、僕が文字を入力するのを待つのみ。僕がセルを埋めたり計算式を入れて、通るべき道や成すべき事を指し示してやらなければ何も出来ない、哀れで無力な存在なのです。
それは間違いなく、僕を管理し支配下に置こうとした機械を、逆に僕が管理下に置いていると言う事です。
その瞬間、僕は確かに自由意志を持った一人の人間として現実に存在している。誰の支配もされていない、完全に自由な人間としてこの世に生きているのです。
そうなったときに、僕はエクセルに向かってそっと囁くのです。
「君は確かに表計算をするのは得意だ。使い方次第でスケジュールや家計の管理にもとても使える。しかし、それで人間という存在をも管理できると思うのは、おこがましいとは思わんかね?ところで聞かせて欲しいのだが、支配しようと思った人間に逆に支配され管理され、全てを与えられるままに行うのみと言うのはどんな気分だい?ふふふ・・・」
と言うわけで、今日もエクセルと僕との果て無き死闘が幕を開けるのでした。
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