こんにちは僕ぽち丸。
前回(
http://tsuinosumika.iku4.com/Entry/163/)のあらすじ
長年の宿敵・えなりかずきと決着をつけるべく合コンの場に繰り出したぽち丸。
しかし、えなりの怒涛の攻撃により窮地に追いやられる!
更に、味方であったはずの後輩・クラッシャーもえなりに寝返り、決戦の場はカラオケへ・・・ぽち丸はこのピンチを乗り越えることが出来るのか!?
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店員「お時間どれくらいご利用でしょうか?本日、延長の方難しくなっておりますが・・・」
ぽち丸「
いちじk・・・」
えなり「
2時間で^^」
そんなこんなでカラオケボックスに入りました。
んで、席に座るや否や、
百人一首のプロなみのハンドスピードでデンモクを奪取するえなり。
えなり「
これの履歴見るの好き^^」
そう宣言して、せっせと履歴を見だすえなり。
・・・
5分経過。
えなり「
あ~おもしろかった!さ、何歌おう?」
え、今から探すの!?
えなり「
う~ん、何歌えば言いかわかんない!ぽち丸、決めて~^^」
ぽち丸「
知らんがな」
えなり「
だって決めれないもん!何でも良いから決めて^^」
この時点で入室から10分ほど。
デンモク奪うんなら何歌うか決めてからにせーや。
ぽち丸「んじゃ、何か倖田來未の歌」
えなり「歌えない^^」
何でも良くないやんけ!
ぽち丸「じゃあ何が歌えるの」
えなり「aikoとか好き!」
ぽち丸「じゃあ・・・カブトムシ」
えなり「今日はその歌の気分じゃない^^」
イラッ・・・
ぽち丸「
骸骨剣士、先入れて」
と、骸骨剣士にデンモクを手渡した瞬間。
えなり「あー、じゃあアレ歌う!アレ!花火!」
骸骨剣士からデンモクを引ったくるえなり。
もう、骸骨剣士泣きそうになってたね。
その後はまあ、骸骨剣士が歌ってるのに
えなりが勝手にマイク持って介入してきたり、クラッシャーがサビまで行ってから
「あれ?この歌じゃなかった」とか意味分からない事を言い出したり、楽しくカラオケを楽しみました。
・・・んでね。
僕が3曲目くらいを歌ってるときに、ふと気付いたんですけどね。
僕が歌ってるとき、えなりが僕を凝視してるんですよ。
え、いやいや、何よ?気持ち悪い。
何だかそっちが気になって、チラチラとえなりの方を見てしまったぽち丸。
今思えば、これがいけなかった。
えなりは僕をガン見してるわけですから、僕がえなりを見ると当然目が合うわけですよ。
んで、僕が歌ってたのは藤井フミヤの『Another Orion』
甘くて切ない、とってもメロウなバラードです。
そんな歌を歌いながら、チラッチラ目が合うもんだから、多分えなりは
僕が何かのサインを送ってると勘違いしちゃったんだと思います。
座りなおすフリをしながら、だんだん僕の方ににじり寄ってくるえなり。
やがて、クラッシャーと骸骨剣士に見えないように、
テーブルの下で
えなりが足を絡めてきました。
いやいや。
待て待て待て待て待てぃ。
ちげーから!そんなんじゃねーから!!
とりあえず、歌い終わると同時にトイレに逃げるぽち丸。
更に何かのサインだと思ったのか、僕の後を追ってトイレに立つえなり。
ヤバイ・・・
かつて10年近くの格闘技者生活で培った
危機察知能力が、ぽち丸に告げています。
ここで選択を誤ると、
ノーカウントで試合が終わるレベルのパンチを放ってくる・・・!!
まずは話しかけようとするえなりの機先を制してトイレに入ったぽち丸。
気持ちを落ち着けて善後策を考えます。
ここで、ひとつの賭けをしなければなりません。
すなわち、
えなりはトイレに行かずに僕を出待ちしているのか否か。
えなりが全くトイレに行きたいわけじゃなく、ただ僕を追いかけてきたのならアウトです。
しかし、多分えなりは僕がアイコンタクトを送ってトイレに立ったと思っているので、僕がえなりを待っていると思って先にトイレに入る可能性もあります。
もちろん確証はありません。完全な運任せ。
僕はゴクリと唾を飲み込み、ゆっくりとトイレのドアを開け
いたー!!!
一瞬思考が真っ白になったぽち丸ですが、すぐさま気を取り直して足早に歩き出します。
ぽち丸「トイレ待ってんの?そーなんだ、ふーん」
えなり「」
えなりが何かを言いだす前に背を向けて足早に部屋に戻るぽち丸。
無事、置いてけぼりに成功しました。
そして、その後の追撃を避けるために、クラッシャーと骸骨剣士が座ってるほうのソファの、中途半端に広いスペースに座りました。
まあ、テーブル挟んだ片側のソファに3人座るというのもバランス悪いですが、割と広めの部屋だったので多少不自然ながらもまあアリかな、と言う感じ。
やがてえなりが部屋に戻ってきて、最初に座ってたほうのソファに戻りました。
つまり、
テーブルを挟んでえなりサイドが一人、ぽち丸サイドが3人と言う座り方。
何か圧迫面接みてぇ。
この作戦が功を奏し、その後えなりからの攻撃をシャットアウト。
見事にタイムアップまで逃げ切ることが出来ました。
それにしても
えなり・・・恐ろしい子!
今回は
ホームタウンディシジョンに救われて引き分け判定くらいの不甲斐ない結果となりました。
次こそは・・・必ず勝つ!!
そう決意を新たに、試合会場を後にしたぽち丸。
この時、ぽち丸は気付いていなかったのです・・・
えなりの勝ちが
「ぽち丸を捕食する事」であるとすれば、ぽち丸の勝ちは
「えなりから逃げ切ること」
すなわち、えなりと出会う時点でぽち丸には「勝ち」は無いと言う事に。
白熱するぽち丸VSえなりかずき!
次回もお楽しみに!
[5回]
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