どうもこんにちは、ぽち丸です。


さてさて、このブログは説明の通り、ガンプラ･旅・ゲーム･登山･写真などなど、色んなジャンルのチャンポンです。


少年の心を忘れないピュアー☆な僕は旅日記を読むのが好きなわけで、自分でも書きたいなーと思うわけですが、もちろん真っ当な社会の一員であるぽち丸、そう簡単に旅なぞ出掛けられるわけがありません。



てなわけで、僕のブログの「旅」カテゴリは思い出話がメインになると思います。海外での危ない話でも書いてみましょうか。
あ、ちなみに、流石に完全に作り話ではありませんが面白く読めるように多少脚色はしてます。





大学時代に旅行が好きで、長期休みの度にどこかしら行ってました。
とは言え当然お金もないので、野宿したりユースホステルに泊まったりバックパッカーだか浮浪者だか分かんない感じだったんですが。



ベトナムに言ったときの事。ハノイかホーチミンだったと思います。

ベトナムの交通網は原付が支配しており、3人乗り4人乗りは当たり前。
信号待ちなんてもうどこの暴走族だよって感じでバリバリふかしてて、夜になると何処までも続く赤いテールランプがキレイなわけです。
観光客向けのタクシー産業が非常に発達しており、タクシーもオート3輪が主流です。


お人好しのエコノミックアニマル日本人は良く違法営業の白タクに引っ掛かってカモられるわけですが、そこはまあ物価の安いベトナムの事、ボッタくられても実は日本のタクシーとそれほど値段が変わらなかったりましますw
（あ、一応僕が旅行してた当時の話なので現状がどうなのかは分かりません）


さて、僕がその日の観光を終えてホテルに帰ろうとタクシーに乗りました。
正直言って貧乏旅行なのでタクシーなんかはめったに使いませんが、その日は確かめちゃめちゃ歩いて疲れ果てていたんだと思います。

タクシーに乗ると、運ちゃんはどうやら単語程度に日本語を知っているらしく、やたらと愛想よく話しかけてきます。

運ちゃん「オキャクサーン！オネエチャンとﾉﾑﾖ！ﾉﾑﾖ！タノシイオミセニゴアンナーイ！ネ！」



当時二十歳過ぎで毎晩ギラギラしてた若りし日のぽち丸。まあ、今も毎晩ギラギラしてますが。
普段なら喜び勇んで行くところですが、その日は本当に疲れていて、もう良いからホテル（と言っても共同シャワーで水しか出ないような民宿ですが）へ行ってくれと言いました。



運転手は少し悲しそうな顔をしながらホテルへの道を･･･ってオイそこ曲がってどうするんだまっすぐだろうが！
ぽち丸が抗議の声を上げるも、運ちゃんは意に介す様子もなく鼻歌歌いながら上機嫌。


数分後、何だか怪しい建物の前に止まりました。

運ちゃん「オニイサーン！タノシイタノシイカワイイコイッパイ！」

ぽち丸「いやもう良いから！行かないから！もうここで良いから降ろしてくれ！」

ちょっと語気を荒げて運ちゃんに言い放つと、運ちゃんは明らかにムっとした様子。

運「（･･･ｯﾁ）ジャア○○ドンニナリマス」

いくらか忘れましたが、確か4～5千円だったかな？乗った距離を考えるとあり得ない金額です。
ふざけんなオイ、貧乏浮浪者バックパッカーのぽち丸でも払えない事もないが、ビビってボッタくり払ったと思われるのは腹が立つ。

こんな額払えるか！せいぜい数百円だろ！


すると運ちゃん、さっきまでの愛想のよさはどこへやら。突然大声で怒鳴りだしました。
ちなみに英語なので何を言ってるのか解りませんがファックとかキルとか何か只ならぬ様子。
頭にきたぽち丸も怒鳴り返します。

ぽち「ギャーギャーうっさいんじゃ、日本語喋れボケぇ！」

運ちゃんも益々ヒートアップ。

すると運ちゃん、タクシーのダッシュボードを開け、手を突っ込みました。
運ちゃんが手にしたものとは･･･

















ヌンチャク。






ヌンチャクを手にした運ちゃん、ぽち丸の目の前でブラブラさせながら嘲るように早口で喋っています。


一方のぽち丸。当時大学でとある格闘技の部活動に所属しており、まあ、何と言うか、血の気が多かったわけです。




よっしゃ、やるんならやったるぞコラッ！っと身構えた瞬間。


運ちゃんの後ろの売春宿（？）から仲間らしき男が二人出てきました。
そのうちの一人は上着のポケットに無造作に手を突っ込んでいます。




･･･ん？
･･･気のせいだよね、きっと･･･




･･･上着のポケットがただ手を突っ込んでるだけにしては妙に膨らみすぎとか、きっと気のせい。うん、きっと。きっと気のせいに決まってる。


無い無い。俺に限ってそんなモノに遭遇するはずがない。うん。
でもまーとりあえず何て言うか全然ビビッてないけど僕も大声出して怒りすぎな部分はあったしここは謝って許してもｒヒュンッ！


運ちゃんの握るヌンチャクが僕の鼻先を威嚇するように空を切った瞬間、僕は思いました。





うん、逃げよう。




逃走の時に最も障害となるであろう、至近距離にいるヌンチャク運ちゃんの顔面に突きを一発放ち、怯んだ瞬間に回れ右して猛ダッシュするぽち丸。

何か大声出しながら暴れてるっぽい雰囲気の運ちゃん他2人。


これは敗北ではない！戦略的撤退だ！後ろに向かって全速前進！！






狙いを定められないように気持ちジグザグに走りながら大通りまで逃げ、事なきを得たぽち丸でした。














教訓：ベトナムではタクシーに乗るよりジグザグ走りする方が安全。

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