こんにちは僕ぽち丸。
さてさて、
先日の記事に書きましたけども、この歪んだ世界がまるで繁殖能力のない固体を淘汰しようとするかのような悪夢の三日間、言わば非モテ浄化作戦とも言うべき金土日三連休のクリスマスに何とかして女性との予定を埋めるべく、30対30と言う大規模合戦コンパ、通称クリスマス作戦に参戦してきました。
我がサイクロプス隊は少数精鋭で挑みました。
今回の指揮官であるぽち丸ことハーディ大尉。
米を研ぐのとアニソンの声マネが上手い頼れる隊長です。
米研ぎとアニソンが合コンでプラスに働いた事は未だかつてありませんけど。
得意技は「自虐ネタ」
僕がいつも遊んでいる4人組のトップガンであるガルシア軍曹(仮名)。
ちなみに、他二人は先月くらいに戦死(彼女持ち)したため不参加。
ガルシアは合コンすればいつも一番人気ですが、「気に入った子には好かれない」とボヤく罪なヤツです。ええい憎らしい。
得意技は「みんなに見えないようにテーブルの下でこっそり手をつなぐ」。
続いてはロシア系移民(と言う設定)であるミハイル・カミンスキー中尉(仮名)、愛称はミーシャ。
ロシア人らしく耳あてのついた毛糸の帽子をかぶっており(
参考画像)、寡黙な男です。
得意技は「かわいい系マスコット的キャラのふり」
そして、先月戦死(彼女獲得)した二人の後任として補充された新兵であるバーナード・ワイズマン伍長(仮名)、
愛称はバーニィ。
いやまあ、彼を我がサイクロプス隊にスカウトしてきたハーディ大尉によると新兵どころか僕なんぞ及びもつかない歴戦の勇士らしいんですが、新入りは新入り。私は特別扱いはしない主義でね。
まあそんなこんなでクリスマス作戦が始まったわけです。
受付を終え、カウンターで飲み物を待つ間。
バーニィ「ちょっとトイレ行って来ます」
ハーディ「おいおい、いきなりかよ新入り?戦闘開始前にビビってんのかぁ?www」
数分後、ドリンクを受け取りテーブルで談笑する(フリして目ぼしい女の子を索敵する)サイクロプス隊。
ハーディ「バーニィの野郎、遅いな」
ミーシャ「ビビって逃げちゃったんじゃないッスかぁ?」
ガルシア「今頃ママのオッパイが恋しくて泣いてるんじゃねえか?」
下品なジョークを飛ばしてガッハッハと笑うサイクロプス隊。大規模戦闘ははじめてとは言え、数々の修羅場を潜り抜けてきた男達には余裕の色すら浮かんでいました。
そう。
この時までは。
ハーディ「おい、あれバーニィじゃねえか?」
ふと見ると、バーニィは隣のテーブルに居ました。
ミーシャ「あいつ、俺らの場所分かってない・・・あ、あれ!?」
ガルシア「横に居るのは・・・女!?しかもめっちゃかわいいじゃねえか!」
ハーディ「な・・・受付してからトイレに行く間に索敵を完了していたと言うのか!?バカな・・・ま、まさか一番奥にあるトイレに真っ先に向かったのは、戦場全体を見た上で自然にターゲットに近付くため!?この動き・・・奴はニュータイプだとでも言うのか!」
まだ受付待ちの人も多く、主催者の挨拶すら無い状況での電光石火の早業でした。敵も味方も戦闘準備が済んでおらず、まさに不意打ち。
バーニィは頼れるエースか、はたまた考え無しの疫病神か・・・
ハーディ「くっ・・・あの野郎、援護も無しに先行しやがって!サイクロプス隊、出るぞ!」
ガルシア・ミーシャ「「了解!」」
ハーディ「ガルシアは右側、俺は左側、ミーシャはバックアップに回れ!包囲して周辺の男どもを牽制して遠ざけつつ、近くに居る標的を各個撃破!」
ミーシャ「さあ来い、戦い方を教えてやる!」
ガルシア「死ぬんじゃねえぞ、隊の中で俺より格下なのはお前だけだ。えばれる相手がいなくなるのは寂しいからな・・・」
バーニィにだけ良い思いをさせてなるものかとバーニィを見殺しにしてなるものかとすぐさまフォローに入るサイクロプス隊。
バーニィのおこぼれに預かろうとバーニィがロックオンした相手に集中できるよう必死で援護射撃を行います。
その結果、バーニィは完全にタイマンに持ち込み、ガルシアもいつの間にやらその連れらしき女の子と二人の世界にどっぷり。
ミーシャ「・・・」
ハーディ「・・・」
そして世界に取り残される二人の男。
世間はさぁ、冷たいよなぁ。みんな俺の思いがさ・・・分かってくれねぇんだよ。
ここでふと目の前に、一人で暇そうにしている女性が!
ハーディ「ターゲット、ロックオン!狙い撃つぜ!」
ミーシャ「ちょっ、シリーズが違ぇ!」
慌てるミーシャを尻目にターゲットを壁際に追い詰める事に成功。
すまんなミーシャ。しかし戦場で呆けてるほうが悪いのだ。フハハ。
その後、口八丁でターゲットを追い込み、無事アドレスゲット。ついでに返す刀でもう一人撃墜と言う獅子奮迅の働きを見せたハーディ大尉ことぽち丸。
一方その頃、バーニィとガルシアは交戦しつつもお互いの距離を詰め、相互にフォローできる2対2の戦場を展開していました。まさに戦場の絆。
バーニィの相手、クリス(仮名)はこの会場でトップレベルの相手です。やりおるわ。
ガルシアの相手をするアル(仮名)もクリスほどでは無いにせよ相当の美人。つーか、サイクロプス隊無双じゃね?
そして、合戦もいよいよ大詰め。最後のマッチングタイムです。
女性と男性がそれぞれ「良いな」と思う相手の名札についていた番号を紙に書き、両思いならステージで色々プレゼントとか貰えると言う今回のクライマックス。
戦闘開始直後から、いや戦闘開始前から激戦を繰り広げていたバーニィとクリスは当然のように壇上へ。
次にアルが呼ばれました。当然、相手としてガルシアの名前が呼ばれることでしょう。
ッチ、こいつら仕組みやがったな。何だこの出来レース。とんだ茶番を見せ付けられるのか・・・と思っていると。
司会「アルさんのお相手はー・・・○番、フジカワさん(仮名)!」
ハーディ「なっ、ガルシアじゃないだと!?」
ミーシャ「し、仕組みやがったな、女ァ!」
ガルシア「・・・!!?」
当然自分が呼ばれるものと思って半歩踏み出してたガルシア、硬直。
慌てふためくサイクロプス隊を尻目に、クリスと2ショット写真を撮るバーニィは満面の笑みだった。
ガルシア「嘘だと言ってよ、バーニィー!!!」
寒い夜空に、ガルシアの叫びが響き渡ったのでした。
・・・とは言え、その後アルとクリスを連れ出して居酒屋で二回戦をしたんですけども、ガルシアは得意技の「みんなに見えないようにテーブルの下でこっそり手をつなぐ」を繰り出してアルの手握ってたんですけどね。
当然バーニィはクリスといちゃついてるし、ミーシャはバーニィとガルシアに気使っていつの間にやら先に帰っちゃってるし、僕はバーニィとガルシアの「オイ何しに来たんだよコイツ」と言う攻撃的な視線に晒されながら、ひたすら「独り暮らしの寂しさを紛らわす為に香理奈とエアーラブラブごっこをしている」と言う自虐ネタを披露してクリスとアルにドン引きされ、ミンチよりひでぇ状態になっていましたとさ。めでたしめでたし。
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