こんにちは僕ぽち丸。
ぽち丸、超かっこいいロードサイクルに乗ってましてね。
実は先日、家のマンションの駐輪場で盗難されたんですよ。
んで、昨日の朝駐輪場通りかかったら僕のチャリンコありましてね。
3週回って見つからなかった自転車が戻ってきてるって事は、
犯人はヤス。もとい、同じマンションの住人ですね。
コンビニかどっか行くのが面倒だったんでしょうか。
犯人見つけたら指3本でカンチョーしてやろうと思います。
んでまあ、無事にチャリンコが戻ってきたので昨日からまたチャリンコ通勤に戻ったんですよ。
そんで、会社から帰る途中にあるバッティングセンターの前を通りかかったんですけどね。
ちょうど前を通りかかったとき、バッティングセンターから坊主頭の中学生が数人出てきましてね。
バットケースとか持ってたので多分どっかの中学の野球部の子だと思うんですけど、こう、
タイミングよく僕が坊主どもの自転車に取り囲まれるような感じになったんですよね。
これがオセロだったら僕まで坊主になってるところですよ。
危ない危ない。
自転車で歩道いっぱいに広がって喋りながらノッタラノッタラ進んでまして、正直めちゃめちゃ邪魔なんですよね。
よっぽど
「お前らドコ中だよコラ!先輩呼ぶぞコラ!」って言ってやろうかと思いましたが、ホラ、中学生って
ノリさえあれば何やっても許されると思って、いじめの現場をYou tubeにアップしちゃうような野蛮人じゃないですか。
もし下手に文句を言って彼らを刺激すると、
「ノリ」とか言って笑いながら平気で人の頭にバット振り下ろせる連中なわけですよ。若者って怖いわー。
んで、坊主の人数かぞえたらちょうど7人いましてね。
「うお、やっべえ神龍出るかも!」とワクワクしながら
坊主に囲まれてキャッキャウフフしてたんですけどね。
いやまあ、結局神龍出なかったんですけど。
僕の前を走ってる3人は、全く僕が坊主軍団に混じってる事に気付く様子もなく、喋りながらチンタラ走ってまして、僕の横とか後ろに居る連中も前衛に「道あけろ」とか言う事もなく、ドラゴンボールどもとのツーリングが始まったわけです。
で、しばらくすると、僕の前を走る
三星球が、多分僕の横に居る
四星球に話しかけたんだと思うんですけど、
「ウガンダってめっちゃ強いよな?」
と声を発したのです。
ところが、
四星球は気付いてない様子で
六星球と喋ってるし、
三星球の質問が何かスルーされちゃったみたいなんです。
ああ、何とかわいそうな
三星球。僕には彼を放っておく事なんて出来やしません。
君の声は、誰かに届いている。僕はそれを
三星球に伝えるため、彼の言葉に返事してあげる事にしました。
しかし、ウガンダって何でしょうか。
新種のポケモンか何かでしょうか。
でも、僕はウガンダといえば
この方しか知らないわけですよ。
ちなみに、ウガンダ・トラがケンカ強いと言うのは結構噂されておりまして、力也、宇梶剛史、チャックウィルソン、渡瀬恒彦、大木凡人、和田アキ夫らと共に
芸能界ガチケンカ最強論争の候補に挙がるほどです。
と言うわけでぽち丸、三星球に答えて上げました。
「カレーをがぶ飲みする奴には勝てんと思うぞ」
(※「カレーは飲み物」って最初に言い出したのこの人です)
その瞬間、
三星球はおろか、その横で二人で話してた
一星球と
二星球、僕の両隣を挟んでた
四星球と
五星球、僕の後ろの
六星球と
七星球、
全員がバッ!!とこっちを向きました。
そして、コソっと何かを小声で話したかと思うと、
猛烈な勢いで立ち漕ぎする一星球と二星球。
それに釣られるように他の中学生達も一目散にダッシュをして、何ともまあ、蜘蛛の子を散らすというか、
それこそ願いを叶えた後のドラゴンボールみたいな勢いで走り去っていったわけなんです。
ッチ、最近の若い奴はノリ悪ぃな。
しかしですね。考えようによったら、これはもしかしたらぽち丸ピンチかもしれません。
これってもしかして、立派な「声かけ事案」になり得るのではないでしょうか。
昨今の子供に対する社会の過保護っぷりって異常でして、
「早く家に帰りない」っておじいちゃんが声をかけて見えなくなるまで見つめてたとか言う話まで声かけ事案として告知されてるほどなんですよね。
他にも、
迷子をおばあちゃんの家まで届けようとしたら逮捕されたとか言う事件もありました。
もう要するに、
男が子供に声をかけた時点で即逮捕なんですよ。
ぽち丸、ピンチです。
そんでもって、きっとドラゴンボーズどもは翌日学校で、
「昨日変な奴が居た!」
「いきなりカレー飲むとか言われた!」
と大騒ぎしている事でしょう。
んで、そうこうしているうちに
「捕まったらカレーを死ぬまで飲まされる」
「給食がカレーの日に出没するらしい」
「弱点は福神漬」
などの尾ひれが付いていって、
『恐怖のカレー男』と言う都市伝説が生まれていくのです。
それで、
見た感じ調子乗りっぽかった二星球あたりが
「おい俺らでカレー男退治しようぜ」
とか言い出して、
手に手にバットを持ってドラゴンボーズどもがぽち丸を追い掛け回すわけですよ。
捕まったらさあ大変、奴ら中学生は上に書いたとおり、
笑いながら平気で人の頭にバット振り下ろせる連中です。
ましてや、
「恐怖のカレー男を退治する」と言う大義名分を持っていますから、
「まさか死ぬとは思わなかった」とか言いながら思いっきりバットの芯でミートしてきやがりますよ、きっと。
下手に抵抗して怪我でもさせてしまったら、それはそれでまた大変。
モンペが家に怒鳴り込んできた挙句、殺されそうになったのはこっちなのに何故か逮捕されると言う笑えない事態が待ち受けています。
つまり、今度ドラゴンボーズどもに遭遇したら全速力で逃げるっきゃないんですよ。
ぽち丸のチャリンコは最初に書いたとおりのロードサイクルですので、ドラゴンボーズどもが乗っていたママチャリなんか比較にならないほどスピードが出ます。
と言うわけで、カレー男の特徴に
「自転車で時速100キロで走る」
「坊主頭にトラウマがあって、坊主を見ると逃げる」
が追加されます。
どんどん恐ろしい怪物になっていく恐怖のカレー男。
しかし、本当に恐ろしいのは
妄想や憶測で他人の善意ですら怪物に仕立て上げてしまう、人の心なのかも知れません。
[3回]
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