絶望した!
今年のクリスマスの曜日設定に絶望したッ!!!
こんにちは僕ぽち丸。
全くもう、一体なんなんですか。
23,24,25が金土日って一体何の冗談ですか。三連休ですよ三連休。
性なる夜にアベックどもがラブホテルに繰り出してサンタとトナカイプレイですか。ってやかましわ。
クリスマスの頃には僕は一人暮らしを開始しているので、きっとその三連休はコーナーに追い詰められたゴキブリのように部屋の片隅で息を潜めてガタブル震えていることでしょう。
しかし、しかしね。
皆さんご存知でしょう?
ゴキブリって、追い詰められると飛ぶんですよ。
いやもう本当に、貴重な三連休なのにカップルに怯えてひっそりと暮らさなければならなくて、道の隅っこの方を歩いてイケメンリア充カップルに
「ねえ、見て見てwwwあの人一人で歩いてるよwwww」
「うわっ、見るからにモテなさそうだなwwwww」
「チンギスハンに似てるしwwwwww」
「あいつと俺どっちがイケメン?wwwww」
「ケン君に決まってんじゃんwww当たり前のこと聞かないでよwwww」
「サチエ・・・愛してるよ」
「え?何、もう一回言って?」
「恥ずかしい」
「大きい声でもう一回!!」
「あーもう、愛してるよお!!」
とか言う会話を聞かされた日にゃあーた、僕の中に住む魔獣が檻を引き裂いて飛び出し、瞬時にケン君とサチエをダークパラレルにディスアピアさせコクーンで永き眠りについたベリアルをリボーンさせる生贄にされたとて何ら不思議ではない。
だがしかし、残念ながら僕の中に魔獣は住んでいない。ふっ命拾いしたな。
ケン君とサチエをファルシのルシをコクーンでパージする事は出来ませんが、追い詰められたゴキブリが空飛ぶかのように苦し紛れの嫌がらせを決行しようとあらん限りの悪知恵を結集し、腐った卵をセガのロボピッチャーでひたすら投げつけると言う無差別テロを実行しようと思いましたが、残念ながらロボピーは生産終了しているのでそれも出来ません。
じゃあ一体どうやったらケン君とサチエに嫌がらせできるんだよ!クソぁ!!
色々考えました。
きっとリア充のケン君とサチエはアホ面晒してどっかのクリスマスツリーとか見て
「めっちゃキレイ!感動するー!何か涙が出てきちゃった・・・」(キレイなものを見て感動して泣いちゃう私の心ってキレイ!)
「サチエの方が綺麗だよ」(どうでもいいからさっさとセックスしようぜ)
とか身の毛もよだつような会話をして性なる夜に突入する事でしょう。
その時、ロマンチックな二人を演出するかのように上空から白いものが。
「あ、もしかして雪・・・?・・・・あ、あれ?冷たくない?」
「なんかこれ・・・脂ギッシュな臭いがする・・・」
実は僕のフケでした、みたいな。
しかし、最近シャンプーをスカルプDに変えた僕はすっかりフケが出なくなったため、この案も実行不可能。
ちょっと高めのホテルのスイートなんか取っちゃって、高層階の夜景を見ながらディナーを楽しみ、
「サチエ、そろそろデザートにしようか」
「ケン君、デザートは・・・私だよ」
とか言う吐き気をもよおす様なセリフの応酬の後で二人がベッドになだれ込んだ瞬間、待ってましたと言わんばかりに勝手に部屋に侵入し、でっかいしゃもじを振り回しながら
「突撃ッ!隣のばんごはーん!!おやおや、夕食はお済みですかね?ありゃ、これデザート?これじゃ隣のマ○コはんですねwwwwじゃあちょっとひと口お呼ばれして・・・やややッ!塩けの効いたこのソースが溜まりませんなぁwwww」
とかやってやろうか。
いやまずいぞ、これじゃ地上波で放送できない。昔こういう企画物あったなそう言えば。
何か良い案は無いものだろうか。そう思い、一生懸命考えました。
そして、とある妙案を思いついたのです。
クリスマスに浮かれたカップルを恐怖のズンドコに叩き落す作戦とは一体・・・?
その方法が、くぉれだぁ。
ワン、トゥー、スリー!
ケン君の家でこじんまりとシャンパンなんか開けちゃって、軽くパーティ的なものをしたあとDVDを見る二人。
(ケン君ったら、こんな時にバイオレンスシーン満載の大河アクションだなんて。私が血が嫌いなの知ってるくせに!)
そう思いながらおっかなびっくりDVDを見るサチエ。
画面の中では、金城武が軍師の癖に先陣切って敵に襲い掛かり、片っ端から血祭りに上げていた。
「見てられへん!」
ポップコーンを食べながら爆笑するケン君にしがみ付くサチエ。
「どうした?三国志嫌い?」
「ケン君・・・」
「何も中国大河史を嫌う事はないさ、だって・・・」
(「俺がついてる」とか言ってくれるのかな、頼もしいなケン君・・・あ、もしかして、だからあえてバイオレンスアクションにしたの?)
「だって・・・
俺 も チ ン ギ ス ハ ン な ん だ か ら 」
「・・・えっ?」
思わず後ずさりするサチエ。
立ち上がり、ケン君が顔に手を掛けたかと思うと、ベリベリとマスクがめくれて中から出てきたのはチンギスハンことぽち丸だった。
「さあ・・・一緒に中華史上初の漢民族以外の王朝支配を行わないか・・・!」
と言いながらサチエに詰め寄るチンギスハン。
「いや!いやぁ!!」
家を飛び出し、逃げ惑うサチエ。
速く遠くに逃げなければ・・・!
パカラッパカラッパカラッパカラッ・・・
走っている馬の前に立ちふさがり、「助けて!変な奴に追われてるの!どこでも良いから出してちょうだい!」と叫ぶサチエ。
「乗りな!」男はサチエを乗せると、すぐに馬を出した。
パカラッパカラッパカラッパカラッ・・・
「お嬢さん、こんな夜中に一体何が合ったんだい?」
助かった・・・と安堵に浸りつつ、男の問いかけに答えるサチエ
「ええ、彼氏が何だか変なモンゴル人になってしまって・・・」
偶然馬が通りかかって良かった。そう思った瞬間、小さな疑問がサチエの胸に沸いた
「へえ、変なモンゴル人って・・・・」パカラッパカラッ
・・・・・・馬?開拓時代の西部アメリカでもないのに?
「もしかして、こんな顔かい?」
振り返った男の顔は、紛れも無くチンギスハンだった。
「キャアアーーーー!!」
走っているにもかかわらず、馬から飛び降りるサチエ。
「どうしたんだいお嬢さん、飛び降りると危ないじゃないか・・・」
馬を止め、ジリジリと近寄るチンギスハン
「来ないで・・・来ないでェー!!」
馬から落ちて落馬した時に足をくじき、立ち上がることが出来ないサチエは尻餅をついたままずりずりと後ずさりする事しかできなかった。
「そう言うなよサチエ・・・俺はケン君だぞ?」
ゆっくりと近寄るチンギスハン。いつの間にか、兵馬俑とかに居そうな古代中国風の甲冑に身を固めた兵士がチンギスハンの後ろに整列していた。
「さあ・・・クリスマスの夜はこれからだ・・・」
軽快にステップを踏んでダンスしながらじわじわと近寄ってくるチンギスハンと兵士達。
「ユウノッツッ
スリーーラーーーー!!」
「
キャアアアアア!!!」
まさにチンギスハンと兵士達が襲いかかってきた瞬間、ガバッ!っと跳ね起きるサチエ。
「・・・あ、あれ・・・?まさか、夢・・・?」
「あ、起きた?ごめんごめん、レッドクリフとか興味なかったよなお前。途中で爆睡してたよw」
「ケン君・・・?」
「うなされてたけど、どうした?」
「ケン君、あのね・・・とても怖い夢を見たの」
そう言ってケン君にしがみ付くサチエ。
「そうか、もう大丈夫だよ」
サチエを優しく抱きしめるケン君。
「全部・・・そう、全て悪い夢、だよ・・・」
サチエの肩越しに、ニヤリと頬を歪めて笑うケン君の目は、チンギスハンのそれだった・・・
・・・と言うテロをやろうと思いますので、リア充の皆様、クリスマスの夜はくれぐれもご注意下さい。
[3回]
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