こんにちは僕ぽち丸。


いやはや。なんともなんとも。
僕はよくブログに書いてる通り、「モテる」と言う状況からは程遠い人種でしてね。

よく恋人が出来る事を「春が来た」と表現しますけども、晴れやかでうららかな柔らかい日差しを浴びているイメージだとすると、僕は常に厳寒の中どんよりと曇った天気の中ガチガチと震えている、そんな感じ。


そんな恋愛永久凍土と言うか愛情ツンドラ気候と言うか非モテ氷河期と言うか、何かそんな感じの日陰者である僕は常々「お前ら誰でも良いから彼氏が欲しいとか言っといて結局誰でもよくねえんだろ！誰でも良いとか言いつつどうせ俺はダメなんだろ！畜生！嘘つくんじゃねえ！！！」と思ってたわけですよ、ええ。

それと同時に、「あーくそ、たまには女の子に言い寄られてえ。付き合うかどうかは別として、愛されたい、たまには追いかけられたい。追いかけられるなら誰でもいいじゃねえか」とも。






うん、ごめんなさい。僕が間違ってました。
今日はそんなお話。



話は、一本の電話から始まります。
掛けてきたのは、大学時代の部活の先輩から。



先輩「おう、元気か」
ぽち丸「お久しぶりッス！急にどうされたんですか？」
先「あー、あのな。お前今彼女いるか？」
ぽ「いえ、2年くらい居ませんが」
先「すまんけど、ちょっと紹介されてくれんか？」
ぽ「えっ！もちろんですもちろんです！！喜んで！お願いします！」
先「いやー、それがな･･･お前年上いけるか？」
ぽ「はい、大丈夫ですよ？」
先「どれぐらい上までいける？」
ぽ「えー･･･難しいですね。おいくつの方なんですか？」
先「えーと･･･まあその辺は本人から聞いてくれ･･･」
ぽ「は、はぁ･･･」
先「その人にメアド教えるぞ？」
ぽ「あ、はい。了解です」
先「･･･何て言うか、すまんな･･･奢るからまた飲みに行こうな」


紹介する前に何故か謎の謝罪を挟む先輩。
まあ、要するに「あんま期待すんな」と言う事でしょう。

その女性に対して借りか何かがあって、とりあえず男を紹介することになったけどちょっと残念な感じ、でも適当な男を紹介して揉めると困るから「先輩のメンツを潰しちゃいけない」と言う意識が働くであろう部活の後輩を紹介する事になった、と言うところでしょうか。

と言う事は僕のミッションはひとつ。
紹介された方に粗相の無いように、先輩にクレームが入らないように静かにさり気なくフェイドアウトする事。これっかない。



と言うわけで、紹介されためぐさん（仮名）とメールのやり取りが始まりました。
自己紹介もそこそこに、早速会ってみようと言う話になりましてね。先日行ってきたんですよ。
ちなみに、事前のやり取りで43歳という事が分かりました。

43歳･･･かぁ･･･
俺よりかーちゃんの方が歳近いじゃねえか･･･


しかし、43歳の芸能人でググってみたところですね。





飯島直子



鈴木京香




大塚寧々


とまあ、この辺の人が出てきたわけです。
おー、全然問題ないじゃん43歳！てかむしろこっちが土下座してお願いするレベルだわ！
とテンションあげぽよになったぽち丸。あげぽよ言ってみたかっただけです。ええ。

とにかく勢い込んで、「有名人で誰に似てるって言われますか？」と聞いたところですね。



めぐさん「最近やたらと家政婦のミタさんって言われる＾＾」





松島奈々子ktkr！！

そうですか、松島奈々子似ですか。承知いたしました。



これは俄然期待できます。
と言うわけでね、喜び勇んで待ち合わせに行ったわけですよ。ええ。行ったんですよ。






そこに居たのはね。





上沼恵美子と野際陽子を足して2で割ったような人でした。


うぉぉおおい！松島奈々子どこ行ったし！！









ちなみにこれ、やっつけで作った参考画像。
うん、あのね、ぱっと見て上沼恵美子と野際陽子つったんだけどさ、自分の選球眼と言うかインスピレーションと言うか、そう言うのに戦慄を覚えるわ。
この写真、ちょっとだけ口を小さくすれば指名手配写真に使えるレベルです。


Oh…


いやもう、何かね。何て言うんだろうね。
僕だって別にビジュアルで売ってる方じゃないわけで、他人様の容姿をとやかく言えた身分でも無いんですけどもね。
だからこそ僕は開き直って、ちゃんと「似てる有名人チンギスハン」って言ってるわけですよ。


いやこれ、松島奈々子ってだいぶ無理があるって言うか、盛るにしてもせめて系統くらい似せてくださいよとか思っちゃうわけよ。
だって、ねぇ？骨格から違うじゃないですか。
オダギリジョーが「こうだくみ」ってサイン書くみたいなもんですよ。違いますか。そうですか。
まあとりあえずテンションさげぽよですよ。さげぽよ言ってみたかっただけです。ええ。



と言ってもね、やっぱりここまで来て帰るわけにもいかず。
まあ、彼女にするとかそう言うのは置いといて、初対面の飲み友達として割り切って考えようと思ったわけですよ。
それでまあ、ワタミで飯食いながら色々お話したんですけどね。



めぐ「ぽち丸さんは独身？彼女は？」
ぽち丸「いやぁー。居ないっす。ご覧のとおりモテないのでめぐさんは？」
め「独身よ。ふふっ。彼氏とかいたらこんな所来ないよw」
分かってるなら聞くなよ。

め「バツイチだけど、いい？」
何がだよ。良いも悪いも、今更どうしようもねえよ。悪いって言ったらどうにかなんのか。

め「ねえ、痩せてよ」
いきなり何言ってんだコイツ。
ぽ「はぁ･･･」
め「ぽち丸さん痩せたら私の好みど真ん中なの！松田翔太に似てると思う！」
ぽ「はぁ？」
松田翔太？






いやいや、無いわー。
個人的には別にカッコイイと思わないって言うか、こいつナルシスト兼ホモっぽくて気持ち悪いんだけど、それでも松田翔太に似てるっつーと物凄いおこがましいのは分かる。


どっちかつーと、ドルゴルスレン・ダグワドルジに似てるわーと言われた方がまだ納得行きますね。





この人。分かりやすく言うと元朝青龍。
この写真マジびっくりしたんだけど、髪型含め似てる。僕の顔これだと思ってもらって構いません。割りとマジで。
んでまあ、一体全体どんなフィルター通せばこれが松田翔太に見えるのか分かりませんけれど、ドルゴルスレン・ダグワドルジが松田翔太に見えるテクニックを駆使すれば（野際陽子＋上沼恵美子）÷2＝松島奈々子になったとしても何ら不思議ではありませんね。


とまあ、そんな事を考えつつ半自動でめぐさんと会話していました。
1時間くらい「ハイ」「エエ」「ソウッスネ」「ソウッスカ」しか言ってないんじゃねえかな。


めぐ「元彼とこないだ分かれたんだけどね」
ぽち丸「ソウッスカ」
め「早く忘れたいんだけど･･･引きずっちゃって」
ぽ「ハイ」
め「忘れさせてくれる人いないかなぁ･･･」
ぽ「ソウッスネ」
め「元彼、22歳だったんだけどね」

僕の半自動回答ボキャブラリーに「マジッスカ」が追加されました。
干支一回りどころの騒ぎじゃねえ。


め「結婚しようって言ってくれてたんだけどねー。2年待ってって言うのはちょっと長かったみたい」
ぽ「マジッスカ」
いやいや、彼氏の方が大学卒業するまで2年待ってと言うなら分かるんだけどさ。
まあ正直言ってめぐさんの年齢的には1分1秒争うような感じだと思うんだけど、それをステイさせるとかマジパネェ。
んで、理由を尋ねてみたんですよ、ええ。衝撃でした。


め「子供が居るんだけどね、今大学1年なんだけど」
ぽ「マ、マジッスカ」
め「未成年だと親権とかあるじゃん？子供にどっちかって選ばせたくなくてね」
ぽ「ソウッスカ」
め「だからね、二十歳になるまで待とうと思って･･･離婚届に記入だけしてまだ提出してないの。それで二十歳になるまであと2年待っててって」
ぽ「マ、マジッスカァ･･･」

バツイチちゃうやんけ！！
いやもう、何だこれ。思わず書いちゃったけど、「バツイチちゃうやんけ！」でツッコミかた合ってるのか？

いやね？その、書類上の話だけとは言え子供に親を選ばせたくないとか言う親心（？）はまあ、まだ分からんでもない。意味無いとは思うけど。
元彼22歳て。ほとんど息子じゃん。て言うか俺にしたって息子との方が歳近いじゃん。
アンタまだ人妻じゃん。息子くらいの年齢の男漁ってる場合かよ。

ぽ「しかし、22歳って凄いっすね。年下にモテるんですね」
バリバリお世辞200％。
め「そう？年上と付き合うのって珍しくも無いよー。ブライダルで来るお客さん（※めぐさんの仕事はエステティシャン）はほとんど女性の方が年上だし。それも8歳差とか13歳差とか、一番離れてるので19歳差とか」
ぽ「ソウッスカ」
め「それにね、20歳、30歳、40歳の人の写真をね、年齢を隠して『誰と付き合いたいですか？』ってアンケートしたら日本でもアメリカでも40歳が一番人気でね、まあそれは40歳の人が一番美人な写真使ってるんだけどね。次に年齢を見せてアンケートしたら、日本では20歳の人が一番人気になったけど、アメリカではやっぱり40歳の人が一番だったの。アメリカでは年齢じゃなくて、今その瞬間の見た目を重視するんだよ」

これ、今流行のステマって言うんだろ。俺知ってる。
相手に意識させる事なく「見た目が良けりゃ40代と付き合っても何の問題も無いんだ」って考えを刷り込む孔明の罠だ。誰が引っかかるねん。
て言うかここ日本ですしおすし。毛唐の文化なんぞ知った事か。


もうね、めぐさんを紹介した先輩を恨みましたよ。地雷臭がハンパねぇ。
いや、地雷って気付かず踏んじゃうから地雷なわけで、踏む前から丸見えって言うか、むしろ向こうから飛んできてる感じのめぐさんはさながらミサイルと言ったところでしょうか。

まあ、大体こんな感じでようやくお開き。
こりゃあれだな、先輩に回らない寿司ぐらいタカってもバチ当たるめぇ。
駅につくまでの間、こんな事を考えながらミサイル女ことめぐさんに半自動返信を返していました。

め「ぽち丸さん肉食系だね」
ぽ「ソウッスネ」
め「何考えてるか分かっちゃった」
ぽ「ソウッスカ」
め「押しに弱い私を押さないでくれてありがとう」
ぽ「!?」
め「今度おうちに食べられに行くねｗ」
ぽ「!!?!?!!」
め「うそうそｗぽち丸さん優しいから私が行ってもそんな事しないもんねー？」
ぽ「」

お、恐るべしミサイル女･･･高火力の爆発物を矢継ぎ早に叩き込む機動性。こちらが体勢を立て直す暇すら与えない怒涛の波状攻撃です。
こりゃミサイルなんて生易しいもんじゃねえ、ナパーム弾の絨毯爆撃だ！


そんなこんなで、どうやらミサイル女改めナパーム女にロックオンされたらしいぽち丸。
果たしてダメージを受けることなく無事に戦線離脱できるのか！？はたまた現在大学1年生の子供が出来てしまうのか！？
続く！かもしれない。

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