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僕の朝は一杯のコーヒーとタバコから始まる。
濃い目のブラックコーヒーを飲みながらタバコをふかす。至福の瞬間だ。
違いの分かる男である僕は当然ネスカフェゴールドブレンド。
(ダバダーダーバーダバダーダバダー)
それにしてもね、昨今は猫も杓子も禁煙禁煙なんつって、煙を吸う奴は死ね、さもなきゃ地下に潜ってドブネズミのようにこそこそ生きてろみたいな風潮ですね。
歩き煙草や場所をわきまえない喫煙が悪いと言うのは良く分かりますが、日本におけるタバコ産業って天下りで官民ズブズブの企業が利益独占してるわけじゃないですか。
洋モクには高い税金掛けてブクブクと私腹を肥やしながら国を挙げて国民をニコチン漬けにしてきたわけじゃないですか。
ほんで今更になってタバコは体に良くないだの何だの、近い将来喫煙者はもう吊るし上げて広場に晒し者にして非喫煙者に石投げさせるみたいな条例が出来てもおかしくない勢いで否定しだして、だったら麻薬と同じように禁制品にしちゃえよ。
色気出して税収取ろうとするからグズグズになるんだよ資本主義の豚が。
とまあ、社会への不満をぶちまけながらついでにウンコもぶちまけながらコーヒーとタバコを嗜むと言うのが朝の日課なわけですよ。
タバコ吸わない人に説明しますと、「飯後、寝起き、ウンコ中」と言うのが三大タバコの美味い瞬間でして、その二つを押さえてる僕の朝はまさに至福のひとときなわけです。
上の口から茶色いの飲みながら下の口から茶色いの吐き出すと言う壮絶な絵ヅラですけどそう言うのが出来るのも独り暮らしの利点ですよね。
いや実家でも普通にやってましたけど。
まあそれはともかくね、先日そんな至福のひと時を満喫しながらぽちぽちと携帯でニュースなどを見ておったわけですわ。
そんで政治がどうだの世界情勢がどうだの、社会派で通ってる僕は何か高尚な事をあれこれ考えてたわけですけども、ふと手を滑らせてしまいましてね。
携帯さんがどくのぬまと化した便器に投身自殺してしまいました。
僕は便秘知らずの快便派でして、特にその日は洋式便器の底を埋め尽くすほどの土石流を放出してまして、快腸快腸ガッハッハってなオヤジギャグをぶちかますぐらい調子良かったわけです。
そこへ、僕の携帯がブルーレットの青き衣を纏いて金色の野に降り立ったわけですよ。
もちろんすぐ助けようと思いましたけれど、いくら自分が出したものとは言えナウシカのような神々しい状況に目を奪われまして、手を突っ込む事はためらわれたのです。
そりゃもう、便器の中でウンコに刺さって携帯が立ってたからね。
うおお何だこの状況!写メらなきゃ!
↓
そう言えば携帯は便器の底でナウシカごっこしてたんだった
↓
て言うか自分のクソだけど素手で触るのかよ
↓
あ、そうだお箸でつまみ上げればよくね?
↓
え、俺その箸で飯食うの!?
とまあ、結局トイレットペーパーを手に巻いて救い出す方法を思いつくまで少し時間が掛かりまして、「落とした事が無かった事に出来る」と言う3秒ルールの猶予期限も過ぎてしまいました。
その間、携帯はずっと水没したままウンコにぶっ刺さっていたのです。
そう、まるで自らの墓標のように。
何とか救出しては見たものの、そこから当然水洗いするわけじゃないですか。
何かね、もう携帯のミゾにウンコ詰まってるわけですよ。
今月29歳なのにチンチン丸出しでウンコ洗ってるとかもう泣きそうですよ。
爪楊枝とか駆使して何とか見た目は問題なくなりました。
恐る恐るくんくんしてみたけど臭いも無かったのでとりあえず一息ついて電源入れようとしてみたら、案の定電源はいらない。
金色の野に降り立ったナウシカを見守るミト爺みたいに呆然としてましたから当然ですよね。
と言うわけで修理持って行こうと思ったんですけどね。
そりゃもう、朱に交われば赤くなるじゃないですけど、いくら水洗いしようがファブリーズしようが僕の中でこれはもう携帯じゃなくて完全にウンコじゃないですか。
これポッケに入れて店に持っていくのかよ・・・とか思うともの凄い気が滅入るんですよね。
もう丸きり汚物扱いでティッシュか何かに包んで持っていこうかとも思いましたけど、修理受付で「水没しました・・・」とかってティッシュに包んだ携帯持ってこられたら一発でウンコにダイブしたってバレるじゃないですか。
そりゃもう受付カウンターでいきなりケツ出してウンコし出すのと同義ですからね。僕が店員ならそんなクソ野郎は間違いなく出禁にするね。
仕方ないので、シンジ君ばりに「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・」って呟きながら元携帯だったウンコをポッケにしまって携帯ショップへ出掛けたわけですよ。
んでまた、こんな時に限って受付のおねーちゃんがかわいかったりしてね。
「水濡れですかー?電話帳などのバックアップは取られてますかー?」
とか言いながら僕のウンコを弄ってるわけですよ。
一応ちゃんと洗ってファブリーズもしたけど、何の拍子でこれが携帯じゃなくてウンコだってばれるか分かったもんじゃない。
それがバレた瞬間「このクソ野郎が!」つって罵詈雑言を浴びせながらウンコを口に突っ込まれ、店の奥から出てきた黒人の黒服にファックとかキルとか平穏じゃない英単語をぶつけられて店からつまみ出されちゃう。
このスリル・・・堪んねえな!
美人が僕のウンコをそれと気付かず弄ってる。
スリルジャンキーの僕はその状況に愉悦を感じ、唇を歪めてニヒルに笑いました。
その感情は、まるで朝に飲む一杯のコーヒーのように、タバコ産業の癒着のように、朝に出す快腸時のウンコのように、僕の元携帯のように、携帯電話の胡散臭い料金体系のように、黒服を着た黒人の肌のように、どす黒いものだったのです。
そして、無事に手続きを終えてショップを後にした僕は、先ほどとは打って変わってきっととても晴れやかで穏やかで、重大な事をやり終えた、ある種神々しい表情をしていた事でしょう。
そう、まるで朝一に快便を捻り出した時の様に。
金色の野に降り立ったナウシカのように。