こんにちは僕ぽち丸。
前回(
http://tsuinosumika.iku4.com/Entry/85/)までのあらすじ
桃太郎伝説の謎を求め、愛知県の桃太郎神社まで来たぽち丸探検隊!
数々の困難を乗り越え、とうとう宝物殿にたどり着く!
真の桃太郎伝説、その驚愕の真実がついに明かされる・・・!!
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と言うわけで、ようやく宝物館内部へ。
まず目に入ったのがコチラ
鬼の金棒である。
これが、めっちゃデカい。
こんなもん振り回す鬼に勝つとか、人間とは思えない。
桃太郎とは何者だったのだろうか。
館内には、その他鬼に関する資料が多く展示されている。
どれもこれも実に怪しいものばかりだ。
ここでも主人公の桃太郎はないがしろにされている。
もうなんか鬼の資料館みたいになってるのだ。
そしてこれが、
犬が噛み切った鬼の珍宝の化石である。
長さ15センチメートルとあるが、どこをどう測った長さなんだろうか。
て言うかこれ普通の石じゃね?
似たようなものがもうひとつあった。
こちらは見事なイチモツである。
が、ふと思った。
化石・・・?
確かに昔、若かりし頃は
「これぜってー骨入ってるよ」そんな風に考えていた時期が僕にもありました。
それだけの信憑性がある硬度を誇っていたのだが。
歳を重ね、
これでクギ打てんじゃね?と真剣に思っていた硬度がやや衰えると同時に人体の神秘についての知識を得て、
実は骨なんて入ってないんだという事が分かった。
しかし、だとすれば。
「珍宝の化石」っておかしくね?と言う事になる。
骨が無い以上、化石になりようが無いのだ。
ここから導き出される結論はひとつ。
すなわち、「鬼」伝承について、「大和原住民族説」や「外国人説」など色々な説が存在するが、それらは全て誤り。
生殖器に骨が存在する、つまり、人間とは生物学的に異なる生物であるという事だ。「鬼」は「鬼」なのである。
ところで、館内の資料に「その後の桃太郎」と言う話があった。
鬼を退治して村に帰った桃太郎は、鬼から奪った宝を使い、お爺さんとお婆さんに孝行の限りを尽くしたそうだ。
爺さんと婆さんが天寿を全うした後、桃太郎は山へ篭って二度と人前には現れなかった。
そして、桃太郎が入った山が段々と桃のようなかたちになり、その山が桃山と名付けられたそうである。
・・・ここで、引っかかる部分がある。
鬼から奪った宝を使って爺さん婆さん桃太郎が幸せに暮らした、と言う点。
鬼が溜め込んでいた金銀財宝は、鬼が村人から略奪した物では無かったか。
つまり、元をただせば村人のものであり、
奪還した後は村人に返還されるべきはずだ。
それを我が物とした桃太郎。
これは最早、村人達からの合法的略奪と言えよう。もしかしたらトンでもない悪党である。
そもそも、桃太郎の昔話もおかしい。
村人達は戦闘集団ではないとは言え、毎日農作業で体は鍛えられているし、
鍬、鋤、鎌などの農具はそのまま武器に転用できる。当然、村人には猟師もいただろうから弓だってある。時代的に鉄砲はあったか分からないが。
それらの村人が束になっても敵わなかった鬼相手に、桃太郎と犬猿雉が勝てたと言うのはとても信じられない。
特に雉なんて普段猟師に狩られまくってるはずである。
ここで、僕は驚愕の仮説にたどり着いてしまった。
実は桃太郎一味と鬼軍団、デキてたんじゃないだろうか。
つまり、桃太郎と鬼の戦は、実は出来レースだったんじゃないだろうか?と言うこと。
鬼が村人から金銀財宝を略奪する。
それを桃太郎が退治する。
奪い返した宝物は桃太郎が占有。
そう、マネーロンダリングだ。
こう考えると、どう贔屓目に見ても
竹槍持った農民に勝てそうも無い犬猿雉が鬼を相手に勝利を収めたと言う話も説明がつく。
これが、僕がたどり着いた昔話に隠された真実、つまり「本当の桃太郎伝説」の全容である。
更に館内を見て回ると、
明治初期まで使われた弁当箱や電気を使わないアイロンなども展示されていた。
って言うか桃太郎一切関係ねーし。
宝物館と言うより民俗資料館の様相を呈してきている。
さらにはこんな物も
スズメバチの巣。
これは桃太郎神社の軒下に出来ていたものだそうで、もちろん桃太郎とは全く何の関係もない。
しかし、
駆除した際に思わず記念に取って置こうかと思ってしまうのも納得の大きさである。
宝物館の迷走は更に続く。
はい、ドーン。
化石。
ケースにも入れず、会議机に無造作に置いてある。
何の?とか無粋な質問をしてはいけない。化石は化石なのだ。
桃太郎に全く関係ない展示物が実に半数を占めている宝物館である。
何か僕の仮説を裏付けるようなちゃんとした桃太郎関係の資料とかねえのか!?と館内を見て回ると、見つけた見つけた。
壁に、桃太郎伝説の研究資料が貼られていた。
岡山かーーい!!
ここでまさかの岡山である。
一番最初に覚えた、「桃太郎って岡山じゃね?何で愛知?」と言う疑問に対する応えは一切無く、岡山の資料が貼られている。
結局この神社何やねん。
この旅の最後にして最大の謎を残したまま宝物館を後にしたぽち丸であった。
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さて、いかがでしたでしょうか。
当初は2~3回で終わるつもりだったけど、気付けば5回も書いてしまったw
名古屋のマウンテンの日記書いてたのが遠い昔の事のようですね。
それでは、またどこかのB級スポットでお会いしましょう。
さよなら、さよなら、さようなら。
[1回]
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