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写真、登山、旅、バイク、ガンプラ、ゲームなどなど色んな事に手を出しては中途半端で投げ出したぽち丸の終の棲家。 目指せ最強の暇つぶしブログ。

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こんにちは僕ぽち丸


皆様は街コンなるイベントをご存知でしょうか。

「街コンは、街ぐるみで行われる大型の合コンイベントである。一般的な合コンと異なり、参加者は少ない場合でも100名以上、規模の大きいものでは3000名弱にもなる。同性2名以上で1組となり、開催地区の定められた複数の飲食店を廻る。各店舗でリストバンドなどの参加証を呈示することで、制限時間内であれば定額で飲食が可能という内容で開催されるものが多い
とまあ、みんな大好きWikipedia先生によるとこんな事が書いてありました。
まあ、簡単に言うと結婚焦る年齢の女と簡単にセックスできる相手を探してる男、男と女のラブゲームなわけですよ。


さてね、とりあえず毎回毎回セックスだのオナニーだの書いてるこの僕のこと、当然このラブゲームに参加しない手はありません。
非常に認めたくない事実ではありますが、このぽち丸、年齢的にはそろそろ結婚を考えてもおかしくない年齢です。

普通に考えると、気軽にセックスできる相手だのなんだの言ってる場合ではありません。真面目にお付き合いして結婚を考えられる女性をそろそろさがさねばならんのです。
しかし、だがしかし。


だからこそ、なのではないかと。
結婚を考える時期であるからこそ、 それを逆手にとって結婚をチラつかせることでモテるのではないかと。その可能性に気付きました。
まあはっきり言ってとんでもねぇクズ男なんですけれども、所詮これは男と女のラブゲーム。飲みすぎたのは貴方のせいよ。騙される方が悪いのさ。


とか何とか良く分からない言い訳めいた事をしつつ、最低に不純な動機を抱えて会社の同僚と参戦したわけですよ。




んで、社会の荒波を生き抜く日本を支えるオッサン二人、当然コンパが始まってからが試合開始なわけがありません。
勝負は受付時点で始まっているのです。すかさず会場内及び周辺を見渡し、他の参加者をチェック。

まずは男性。
全体的に年齢層が若く、あまり誠実そうな人は居ませんでした。ジーパンずり下げてパンツ丸出しで鍵束ジャラジャラ言わしてるような、まー早い話がチャラ男っすわ。
男女交際において男が女をリードするってのとただの自己中を履き違えてる感満載の、どー見ても軽薄なチャラ男です。立派なもんです。
そんな奴らが万が一天災でも発生したら逃げる時ぜったい足もつれて転ぶだろみたいな位置にジーパン釣り下げて、きったないホームレスみたいな格好してウンコ座りとかしてんのね。きょうびウンコ座りて深夜のコンビニ前でもなかなか見かけませんよ。

ふっ、これは勝ったな…と思ったんですが、ちょっと待てよ?
古来より女子はチョイ悪だぜ俺みたいなアウトローな雰囲気を持つイケメンに弱いと言うのが定説です。
チャラ男は基本的に押しが強く、他人の事など一切構いませんので、例えば僕がかわいい女子と楽しくおしゃべりしていても平気で割り込んでくるような、そんな空気を読まない社会のダニみたいなやつらです。
そんな頭の悪い行為を押しの強さ、積極性と勘違いしてステキ!抱いて!みたいにならないとも言い切れません。
中学ぐらいの時は事実として不良っぽいのがモテてましたし、僕自身を振り返ってみると中学の頃と現在のメンタリティが全くと言って良いほど変わっておらず、いまだに中学時代とほぼ変わらず朝晩朝晩朝晩版くらいの頻度でオナニーにふけっている事を考慮するに、女子も不良がかっこよく見えてた、ちょいワルに憧れていた中学時代のメンタリティを多少なりとも引きずっていると考えても何ら不思議はありません。
口では「チャライの嫌い」とか言いつつ、体はしっかり反応してんだろ…みたいな感じなわけですよ。

むむう。これはいけません。
街コンなるイベントがいかにも遊んでそうなチャラ男がモテるイベントだとすれば、一見結婚相手を探してる=誠実さや真面目アピールしているような感じの僕たちは逆に浮いてしまう。
さらに、チャラ男なんて品性下劣のクズ、はっきり言っちゃえば人よりもチンパンジーに近い類人猿なので、人としてのモラルを求める事が出来ません。
なんか他の男性参加者をエテ公呼ばわりするくせに自分は結婚をちらつかせてセックスしたいとかただのチャラ男よりよっぽど性質悪いのはとりあえず置いておいて。
つまりですね、自分がセックスしたい相手を見つけると相手の事情などお構い無しで求愛行動に移ります。僕たちがうまく美人と話をすることが出来たとして、そこに割り込んで僕を押しのけるぐらいの事は平気でやってくるにちがいありません。

よろしい、ならば戦争だ。

エテ公どもに人のモラルを求めるのはナンセンスですから、もっと野性的本能的な部分に訴えかけなければなりません。
逆に、本能に序列を刷り込む事にさえ成功すれば、それを覆すことは無いでしょう。
と言うわけで、ここはひとつ殴り合いをして一番強い奴からどの女性に声をかけるかの序列を決めるべきではないか。
一応10年近く格闘技やってましたし、どう考えても明らかに運動性を阻害する位置までズボンずり下げてわざわざハンディをつけてくれてる相手に遅れを取る事などまず無いでしょう。
いかにも成人式で市長挨拶の時に壇上に上がってそうなエテ公どもを躾けるチャンスですし、女性は逞しくワイルドな遺伝子を求めるものですから、殴り合いをして一番強い僕を見てステキ!抱いて!ってなるのではないか。まさに素晴らしいアイディアではないでしょうか。


これは素晴らしい、さっそく運営側にこのアイディアを提案しようじゃないか。
そう思い立ち上がろうとしましたが、いや待て待て。女子のクオリティを見てからでも遅くは無いぞと僕の中の孔明が語り掛けました。

敵を知り己を知らば百戦危うからず。

いやそれ孔明じゃねーだろと思いましたが、まあとりあえず女子を観察してみましょう。
男性がどう見ても僕より若造の類人猿ばっかりですから、女子の年齢も若いはず。と言うことは当然期待も持てる…は…ず…


……


いやまあ、あれですからね?
なんたって百人規模のイベントですからね。これだけ人数が居れば当然若いのから年上まで年齢層も幅広いし、美人からちょっと残念な子まで色々居るわけですよ。きっとかわいい子もいるでしょう、そうに違いない。
僕が見た数人は参加者の中でとびきり濃い人たちだったってだけに違いない。きっとそうだ、うん。



開始まで時間が合ったので、近所のカフェでコーヒーを飲みつつ心を落ち着け、ついでにイベントの流れを確認します。

まずイベントが始まるとブッフェ形式で食事とドリンク、各テーブルに男女二人ずつ座って歓談。
三店舗あって、終了30分前までなら自由に店移動できるそうです。なるほど。
このイベントは6時に終了。つまり、そこから二次会に行ってください的なアレと言うわけですね。
オーケーオーケー、大体分かりました。


そんなわけで、時間になりましたのでいざスタート。


「はじめましてーよろしくお願いしまーす」と言いながら女子が目の前に座った瞬間。



デロデロデロレーーーーン!!!!
風来のシレンのあの音が鳴り響きました


そう、いわゆるひとつの、モンスターハウスなわけですよ。
ヤバイですぜなんだこりゃ。色とりどりの毛皮を身にまとったモンスターたちが、間違えましたきれいな服を着た女子たちがなんかこう血に飢えた感じの目つきでニタニタ見てやがるわけですよ。ほんと恐ろしい。

いやほんとね、なんで男性参加者がチャラ男ばっかりだったのか、よーくわかりました。
穴があればなんだっていいエテ公どもですから、どんなモンスターだろうと生物学上メスと分類されればべつにそれで構わない、セックスさえ出来れば問題ないと考えているわけです。

でもって、街コンなんて誰がどう考えたって男と女のラブゲームですから、普通の女子は参加しにくい。
基本的に選ばれる立場である女性は、自分ががっついていると見られることを極端に嫌いますからね。街コンなんかに参加するほど飢えているだなんておもわれた日には、きっとちょっと小洒落たカフェで絶品スイーツとか食べながら女子会をしているときに、
「ちょっとぉ、なんか街コン言った人が居るんだってぇ?」
「えー!?ほんとに!?」
「そんなに飢えてんのぉー?」
「私たちのグループでそんなところ行くような必死な人居る分けないよねぇ~??」
「いや、そんな…」
みたいな、女子特有の陰湿ないじめに発展してしまいかねません。
そんなリスクを背負ってまで街コンに参加するともなれば、それはもう他の経路では出会いが無い、男女ともに出会いを求めていると言うことが確定している街コンでないと出会えない、そんな、はっきり言っちゃえば普通なら相手されないような不細工や結婚に焦りまくってるオバハンとか、そんなんしか居ないとしてもそれは何ら不自然ではないと言うこと。


これはヤバイ、やってしまいましたよ。
セックスにしか興味ないエテ公と、そいつらに食われると言うよりむしろ食ってやるぐらいの勢いのモンスターズ。
めくるめく狂気の世界、モンスターハウス開幕ですよ。



とりあえず、僕らの前に座った二人組みをしげしげと観察します。
片方はなんかもう体中から発する「金持ちイケメン以外受け付けません」みたいなオーラが凄まじいブス、もう片方はとにかく誰でも良いから適当に捕まえて既成事実作ってさっさと結婚!!!みたいなどす黒い計算が全面に出てるような感じのブスでした。見た感じ、40歳間際くらいでしょうか?
もう完全に取って食ってやるみたいな感じのチンコハンターなお姉さまがたでした。

ニタニタと笑いながら「始めましてーwwww」とか言ってるのね。もうヤバいわ。
完全に臨戦態勢に入ったぽち丸。
カタカタと小刻みに震えだすぽち丸の連れ。
二人は、「いかにしてこの場から早く立ち去るか」しか考えていませんでした。



「仕事なにしてるのwwwwwww」
初対面でいきなりタメ口で名前より先に仕事聞くとか正直社会人としてどうなのって感じですけど、まあしかたありません。
なんてったって奴らはこのモンスターハウスの住人。ラブゲームに参加しているチンコハンターの一種ですから、僕あの世界の常識など通用するはずもありません。
「普通のリーマンっすwwwww」
郷に入っては郷に従えと言う事で、こちらも彼らの作法にのっとって返事をします。



で、一番気になるところを聞いてみる事に
「何歳っすかwwww」
適当に半笑いで聞きましたけども、正直かなりおっかなびっくり聞いてます。
あきらかに自分より年上の女性に年齢聞くとか怖い怖い。ですがここは人の理など通用しない魔境ですから、別に構わないでしょう。そしてこの問いの答えは衝撃的なものでした。


「31歳wwwwww」



うwwwwwそwwwwwwつwwwwwwけwwwwwwww


僕が今年30です。どっからどう見ても5歳以上は上に間違いない見た目。そら草も生えますわ。
その後も「外車乗りたい」とか言い出すブスと「庭付きの家に住みたい」とか言い出すブスの相手を適当にして、あえてあんまり話を盛り上げずに切り上げるぽち丸。

正直、同じブスでも以前相手したナパームさんと比べれば全く女子力の高くない相手ですので、それほど苦労も無くあっさり逃げ切り成功。
で、しばらくして二組目が登場してきたんですけれども…


「うわぁ…」「うわぁ…」
ぽち丸と連れ、思わずこんな声出して顔を見合わせました。
はい。またきましたモンスター。もうね、凄いのが来ました凄いのが。なんかこう、ちょっと地方で恐れながら奉られてる妖怪みたいな感じ。

妖怪ツインズが飲み物をとりに言っている間に、目を見合わせて無言でアイコンタクトをかわすぽち丸と連れ。
次の瞬間、ひったくるような勢いでカバンを掴んで店の外へダッシュ。
地方妖怪からしたら、来て席について飲み物を取りに行ったら居なくなってるという、もしかして狐かなにかに化かされたんじゃないだろうか、どっちが妖怪だよみたいな感じでしょうけれども、 奴らはとんでもない物を盗んでいきました。貴女の心です。みたいな事が無いように祈っておきます。


さて、盗んだバイクで夜の帳の中へこの支配からの卒業と言わんばかりに飛び出したぽち丸とその連れ。
勢いで近くにあった第二会場へ突撃します。


第二会場のピザ屋さん。そこで運命の出会いが…!!




別に無かったんですけどね。相変わらずこっちの部屋もモンスターハウスでしたよ。
しかし、前の二組に比べたら随分マシなモンスターが到来、これならレベルも高くなく武器も揃っていない僕でも相手できそうです。どう見てもベッドの上ではマグロですみたいなのと舌でさくらんぼの軸を結ぶのが得意ですみたいな二人組みでした。
ここで僕たちはひとつの問題に直面しました。
攻め続けるか妥協するか。
今目の前に居るのは比較的レベルの低いモンスター。しかし、弱いとは言えモンスターである事に変わりありません。
ここで妥協するか。、それともいるかどうか分からない美人を求めてモンスターハウスの中を探索するのか。


自己紹介を済ませとりあえず30分ほど話したとき、ぽち丸と連れでアイコンタクト。

ぽち丸(仕方ない、これ以上求めても多分これよりレベルの高いモンスターしか出現しない。妥協してこいつらを討伐しようぜ)
連れ(まだ全員見たわけじゃない。まだ美人が居る可能性はある。これはもうとりあえず適当に流して、次に行こう)


((コクリ))


目と目で通じ合う。かすかにん、色っぽい。
いやいや落ち着け。奴は男だ。ときめいてる場合じゃねぇ。
まあとにかくですね、無言のアイコンタクトで通じ合った僕たちはすぐさま行動に移ります。


マグロ「他のお店も見て回りたいなぁ~とか言ってたんですよぉ~おいしそうだしぃ~」
さくらんぼ「ベルギー料理の店にすごく行きたくって~」

こんな男と女のラブゲームの場で美味しい料理もへったくれも無いですからね。ドイツもコイツもベルギーも、料理じゃなくてイケメンのチンコ食いにきてますみたいな場で「私料理が楽しみで来たんですけど?」みたいにあざとくカマトトぶってる様に軽く殺意を覚えますけれども、とにかくそんな事を言い出した二人。

ぽち丸「あー。ベルギー良さそうだね。ビール飲めるのかな?俺らも行きたかったんだよね~」
俺らもその店興味あるしついていこうかな?みたいな、それはそれであざとい感じですがとりあえず気に入りましたよアピール。当然連れも乗っかって援護射撃をしてくるはず…!


連れ「あー、他の男の人とかともっと喋りたくない?」


え、お前何言ってんの?
さっきアイコンタクトしたやないか!ここで妥協してとりあえず二次会いってそっからコンパやなんやで広げていくぞって目と目で通じ合ったやないか!
思わず連れをまじまじと見ると、連れは「お前が何言ってんの!?」みたいな目でこっちを見返してきてました。


おかしい、何かがおかしいちょっと待て。ついさっき
「人はいつか、時間さえも支配する事が出来るさ…」
「あぁ、刻が見える…!!」
みたいに目でわかりあったじゃないか。僕たちは誤解無く分かり合える真のニュータイプじゃなかったのか。
しょせんニュータイプなんて幻想なのか…



ここで生まれた小さな亀裂が、後々大きな悲劇を呼ぶことになろうとは、この時まだ誰も知る由はなかったのです…

みたいな事は一切無かったのですが、とりあえず妥協して囲い込んで収穫なしと言う最悪の事態を免れようとするぽち丸とさっさと地方妖怪マグロとさくらんぼに見切りをつけて居るかどうか分からない、多分居ないんじゃないかなみたいな美女を探そうとする連れの間で連携が無くなり、もはや妖怪デュオとぽち丸パーティの2対2ではなく2対1対1みたいな奇妙な構図になりました。

当然、そんな状態で話しても盛り上がるはずも無く、マグロとさくらんぼのテンションは目に見えて急降下。
いやもうほんとにね、その落差たるやお腹に急降下でおなじみビオフェルミンもビックリの急降下っぷりですよ。
最後の方、もう「眠い」とか普通に言い出してたからねマグロ。
くそ、見た目マグロなのにほんとにマグロ発言されるとなんか腹立つ。

結局、最後まで足並みが揃わず、二次会移行どころかアドレス交換すらせずに終りましたよ。
一体何事ですか。参加費6000円払って妖怪の相手しただけじゃないですか!!



街コンと言うシステム自体は出会いの場としては非常に優秀です。
しかしながら、優秀であるがゆえに、穴さえあれば何でもいいエテ公とそのような場でないと出会いの無い妖怪の巣窟となり、モンスターハウスと成り果てているのでしょう。
とりあえず穴があれば突っ込みたい、ただの気軽なセックスフレンドを探すチャラ男。
とりあえず抱かれて既成事実を作り、情に訴えて永久就職先を探す妖怪。
今日もどこかで、男と女の壮絶なラブゲームが開催されている事でしょう。

次にモンスターハウスに迷い込むのは、貴方かも知れません…


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